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「深い呼吸法が、欧米の医学界やビジネスの世界で注目されています。マサチューセッツ大学医学校のジョン・カバット・ジン名誉教授は、’70年代にいち早く、瞑想を基本としたプログラムを医療に導入。深い呼吸をしながら瞑想することで、がんの緩和医療、不定愁訴、不安症やパニック障害、過敏性腸症候群、不眠症などの改善効果があることを明らかにしたのです。そんな“瞑想プログラム”が、仕事や人間関係などのストレスを抱えた人たちにも効果があることが広がりました」

 

そう話すのは、順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者・小林弘幸先生。今では社員のストレス軽減や集中力を向上させるために、社内に瞑想ルームを設ける企業も。とくにグーグル、インテルなどの世界的な企業は積極的に取り入れている。

 

「瞑想で深い呼吸ができるようになると、末梢血管に血液がながれやすくなります。脳から手足の先まで酸素と栄養が行き渡るようになれば、脳が活性化し、判断力も上がります。また加齢とともに低下する副交感神経の活動も、上がるので落ち着いた心地になります」

 

瞑想というと、特別な空間で行うイメージがあるが、難しく考える必要はない。仕事や家事の合間や寝る前に、1日5分、目を閉じて、ゆっくり深く呼吸をすることに意識を集中させるだけでいいという。

 

「できれば5秒に1回程度、吸気と吐気を1対2で。つまり吸うときよりも吐くことに2倍の時間をかける呼吸を繰り返してください。呼吸と同時に、全身を伸ばしながらストレッチをするのも効果的です。足を肩幅ほどに開いて立ち、両腕を上に伸ばし、頭の上で両手首をクロスさせます。息を吸いながら体を上へ上へと伸ばしていきます。そのまま息を吐きながら、上半身を前へ倒していきます。これだけでも血流がアップします」

 

呼吸は自律神経のバランスも整えるそう。ゆっくり深い呼吸で、ストレスのない生活を送ろう。

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