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毎日の食事が私たちの健康のもととなる−−だから野菜はたくさん食べたいですね。そんな中、注目を集めているのが新鮮な野菜を使ったベジヌードル。野菜そのものを麺として食べる、今、評判の料理法です。

 

ダイエットや美肌、生活習慣病予防のために、野菜中心の食事にしたいという人はすくなくありません。ただ、野菜料理は、ゆでたり煮込んだり、作るのがけっこう大変。その点、専用カッターを使ったベジヌードル料理なら、超かんたんでおいしく、ヘルシーに食べられます。

 

すでに欧米ではベジヌードル料理は一般的になりつつあり、その流れでついに日本にも上陸。先端情報に詳しい日本女性たちの間でも話題で、専用カッターが一部で品切れになる現象も起きています。

 

ということで、このベジヌードルについて、欧米や日本の食事情に詳しいニューヨーク在住の料理研究家で日本リビングフード協会代表のいとうゆきさんに、お話をうかがいました。

 

−−欧米でベジヌードルが人気です。その背景を教えてください。

 

「今話題の専用カッターは、もともと日本の野菜スライサーにヒントを得て開発されたものです。アメリカでは、’90年代に生野菜を中心とした食事法『ロー&リビングフード』がブームとなり、それとともに健康志向の人々の間で、野菜がたっぷり取れる専用カッターに注目が集まりました。

 

さらにその後、グルテンフリーや低糖質ダイエットの広がりから、一般の人々の間でもベジヌードルへの需要が高まりました。現在はアメリカのホームセンターやキッチン用品店で必ず見かける商品となり、トレンドに敏感なレストランやカフェでは、ベジヌードルを使ったメニューを提供するところもあります」

 

−−どんな野菜が、スライサーや専用ヌードルカッターを使って料理するのに向きますか?

 

「ある程度の硬さと長さがある野菜です。スライサーやカッターの形状によっても異なりますが、たとえば夏が旬のズッキーニは、どんなカッターでも削りやすいうえ、味にクセがないので、ソースとも好相性。初心者の方にもおすすめです。また、生でも加熱しても食べられるので、サラダ風にも炒め麺にもアレンジ可能です。

 

にんじんや大根、ビーツ、じゃがいもも削りやすい部類に入りますが、鉛筆削り形のカッターの場合はサイズを整える必要が。なお野菜だけでなく、りんごや梨を削れるカッターもあるんですよ」

 

−−ベジヌードルの健康・美容効果は?

 

「たとえばスパゲティは100gあたりカロリー149kcal、糖質28.4gなのに対し、ズッキーニは同14kcal、2.8gと、どちらもわずか10分の1。また野菜は、小麦パスタに比べてビタミン、ミネラル、フィトケミカルが多く、生で食べれば酵素も取れます。したがって、低カロリー、低糖質、微量栄養素が豊富といった意味で美容、健康、ダイエットなど全方面で効果が期待できます。

 

小麦アレルギーやグルテン過敏症の方はもちろん、特に健康に問題がない方も、ベジヌードルを食べたときのほうが消化がいいのを実感できると思います」

 

−−ベジヌードルやスライスは、どんな料理に向きますか?

 

「パスタや焼きそば、そば、うどん、ラーメンなどの麺の代用に使ってみるのがかんたんです。すべてをベジヌードルにするのではなく、一部をヌードルにしたものであれば、お子さんや男性も抵抗感を持たずに食べてくれます。

 

ただ、ベジヌードルは加熱しすぎると、崩れたり歯ごたえがなくなってしまうので、その点だけ注意を。ゆでる場合は最後の段階で加えるのがポイント。また、生で食べられる野菜や果物は、ドレッシングをかけてサラダ仕立てにすると、手軽に見栄えのする一品が完成します」

 

便秘解消やデトックスなど多くの効果もあり、ダイエットにも最適なベジヌードル。あなたも今日から習慣にしてみませんか?

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