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「『健康な人ほどお得』な保険は以前からありましたが、がん保険などにも広がっているのが最近の傾向。ただ、自分にとって本当に必要かどうか、よく吟味しましょう」

 

そう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。最近、“健康な人ほど、保険料が安くなる”と宣伝する保険が増えている。どんなものがあるのか、荻原さんが解説してくれた。

 

■「健康年齢」で保険料が決まる

 

「昨年12月に発売されたネオファースト生命の『カラダ革命』は、更新後の保険料が、実年齢ではなく健康年齢で決まります。健康年齢は、実年齢と健康診断の結果から算出します。身長・体重や血圧、尿タンパク、血中脂質などのデータを、ビッグデータを活用したネオファースト生命独自の方法で分析。健康状態がよい人ほど、健康年齢が若いと判定され、保険料が安くなります」

 

■歩けばキャッシュバック

 

「東京海上日動あんしん生命の『あるく保険』は、毎日、平均8,000歩以上歩くという目標を設定。達成できた加入者に、保険料の最大1割をキャッシュバックします。歩数測定は、加入者に貸し出される歩数計端末を利用します。これとスマートフォンの専用アプリを連動させることで、保険会社は歩数データを蓄積していきます。データの集計は2年ごと。目標の達成度合いに応じて、キャッシュバックの金額が決まるようです」

 

■健康状態で保険料を割引

 

「メットライフ生命の『スーパー割引定期保険』という死亡保険は、加入時の健康状態によって、保険料が最大52.9%引きになります。基準となるデータは、身長・体重、血圧と、喫煙の有無。加入者を4つのグループに分類し、グループごとに保険料率を定めています」

 

■ノンスモーカー割引

 

「マニュライフ生命の『こだわり医療保険 with PRIDE』は、過去1年間たばこを吸っていなければ、割引を受けられます。ただし、自己申告ではなく、専用の機器を使った検査が必要です」

 

お得感のある保険料設定は、生命保険や医療保険から始まり、最近では、がん保険や収入保障保険など、さまざまな保険に広がってきた。

 

「ただ、保険料がどれだけ魅力的でも、保険加入を考える際は、保障内容を吟味することが大切です。その保障は、自分にとって本当に必要か、よく検討してください」

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