夫を失った後も、子育てしながら寝ずに働いて―― 子供たちのお腹と夢を膨らす「ポン菓子」広めた100歳が伝える“平和への思い”
記事投稿日:2026/02/07 11:00 最終更新日:2026/02/07 12:33
夫・文夫さんとともに、国産ポン菓子機を日本で初めて開発した吉村利子さん(100)耳も遠く忘れっぽくなったが、ポン菓子の話になると揚々と木槌を構えながら、当時の事を語る(写真:豊田有希)
かつて鉄の町として栄えた北九州に、戦争の記憶を継承する100歳がいる。吉村利子さんだ。とにかく、食べ物がなかった。燃料もなく、機械を作る鉄も足りなかった。それでも懸命に突き進む彼女の情熱は、鉄工職人を突き動かし、やがて全国の子供たちや、なりわいを探す母たちのもとへと広まっていく。これは、甘いポン菓子に人生をかけ、激動の時代を強く生き抜いた女性の物語──。■「一生懸命働い...