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「老眼は防げない、治らない。年をとったら、みな老眼鏡が必需品に、と思っている人は多いのでは? でもそれは、老眼に対する大きな誤解。現代の医学では、予防も改善も可能なのです」

 

そう訴えるのは、眼科専門医で、『老眼のウソ 人生をソンしないために』(時事通信社)を出版した医学博士の平松類先生。

 

「老眼」は、40代も半ばを過ぎれば誰にでも訪れる老化現象の1つ。だが、健康寿命が延びて、さまざまな病気が予防可能になったにもかかわらず、目だけは“仕方がない”とあきらめている人が多い。

 

「これは、老眼の“正しい知識”が広く伝わっていないからです。ぜひみなさんに、老眼に煩わされた時間を取り戻していただきたい」

 

そこで平松先生に、老眼に関する「誤解」を解いてもらい、最新の予防法・治療法を伝授してもらった。

 

【誤解1】老眼は目の衰えだけが原因

 

「ものを見るという行為は、目だけで完結しているわけではありません。目から入ってきた信号を脳で受け取るという機能も重要です。つまり老眼には、脳の老化や損傷も関係してくるのです」(平松先生・以下同)

 

そこで平松先生が推奨するのが「ガボールパッチ脳トレ」。イスラエル空軍の視力開発実験にも使用されている方法だ。

 

「ボヤっとしているものをあえて選り分ける訓練をすることで、目から受け取った情報を処理する“脳”が鍛えられ、老眼や軽度の近視も予防・改善できます。アメリカの研究では、この脳トレにより老眼の人の視力が、0.2~0.3改善されたという結果が出ています」

 

【誤解2】老眼鏡をかけると悪化する

 

「とくに40代半ばは老眼が進行しやすい時期で、その世代で多くの人が『老眼鏡をかけたら老眼が進んだ』と思い込んでしまっているのです。実際には関係ありません」

 

老眼は肩こりや頭痛、イライラなどの原因にもなる。老眼鏡は早めに作るべきだ。

 

【誤解3】老眼を治す薬はない

 

老眼治療薬はアメリカで開発が進んでおり、すでに臨床試験に入っているという。

 

「目の水晶体(レンズ)の柔軟性をよくする薬と、毛様体筋の機能をよくして老眼を改善する薬の2タイプあります。近い将来、アメリカで実用化されれば、いずれ日本でも使用できるようになるはず」

 

【誤解4】老眼は一生元に戻らない

 

「老眼は外科手術により、治療可能です。ポピュラーなのは『眼内レンズ』という、遠くも近くも見える多焦点レンズを目に埋め込む手術です。これは白内障の手術の際に、一緒に受けるのがベスト。目の負担も軽減されます」

 

ただ、老眼の手術は保険適用外。約30万円から数百万円とレンズによっても幅がある。

 

「目の疾患があると手術できないこともあるので、医師と相談を。また、手術しても20代のころと同じように見えるわけではないので、注意してください」

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