《約8割の女性に体臭の悩み。約7割がなにかしらの対策を実施》
3月に情報サイト「All About」とロート製薬が、女性1101人に行った体臭に関するアンケートではそんな結果が――。体臭が気になる夏を前に、7月1日にタニタから「においチェッカー」が発売される。体のにおいをレベル0〜10までの11段階で測定することができるという。
工学博士で、開発に携わったタニタの望月計氏が語る。
「においは自分自身では気づきにくいもの。知らないうちに、周りの人を不快にさせることもあります。また、本当は臭くないのに、体臭が気になって消極的になり、うまく人間関係が築けないというケースも。においの強さを“見える化”して、自分のにおいのレベルを知ることは重要なんです」(望月氏・以下同)
女性は40歳を過ぎると、体臭を抑える働きがある女性ホルモンの分泌が減少。加齢臭の原因物質「ノネナール」も増加する。近ごろ、加齢臭が出てきたのではないかと悩んでいる本誌“アラ50”女性記者が「においチェッカー」を試してみた。
最初に、においの原因となる皮脂腺が多い首回りをチェック。すると、《レベル2》が表示された。いっぽう、喫煙者の51歳の夫を測定すると《レベル3》。ちなみに、夫の色あせた枕にチェッカーを当てると《レベル2》を示した。
「体臭のもとになるのは体の表面から出る皮膚ガスです。代表的な体臭には“加齢臭”のほか、筋肉の疲れやストレスが原因の“疲労臭”、汗の成分が原因となる“汗臭”などがあります。しかし、チェッカーでレベル5を超えなければ、周囲の人が不快になることはありません。そもそも、人がにおいを発するのは当たり前のこと。レベル1〜2程度ならば、においをなくそうと一生懸命になるのはナンセンスです」
たばこのにおいが混じった夫の加齢臭が気になっていたが、測定するとレベルは3。周囲の人が気づかない程度で、夫婦の距離だからこそ“鼻についていた”ようだ。