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5年ぶりに国内最高気温を更新した今年の夏は、それにともなう夏バテもまさに“災害級”。正しい対処法を身に付けてなんとかこの酷暑を乗り切ろう!

 

本格的に日差しが照りつけてくる日中は、紫外線との付き合い方がポイント。次世代型医療「機能性医学」日本人初の認定医の斎藤糧三先生は、次のように語る。

 

「紫外線が健康に与える影響が認知されてきたことや、美白ブームの影響もあって、過剰に日光を避ける人が増えてきました。そのためか、じつは多くの女性が慢性的な“ビタミンD不足”に陥っています」

 

主に日光から合成されるビタミンDは、免疫システムの正常化といった『体力の底上げ』に効果があるだけでなく、がんの抑制、認知症やうつ病の予防・改善との関連性も注目されている。

 

「もちろん、日光の当たりすぎはシミやシワの原因にもなりますが、日焼け止めを塗った肌では、ビタミンDが合成できなくなるという弊害もあるのです。長時間の外出でもない限り、日焼け止めを塗るのは顔だけで十分でしょう」(斎藤先生)

 

日中は家族が仕事や学校に出かけているため、主婦は1人になりがち。つい食生活も手を抜いてしまうが、管理栄養士として病院の栄養療法監修のほか、企業のメニュー開発などにも携わる麻生れいみ先生は、「そんな中でもできる工夫を」と話す。

 

「男性と違って女性はこまめな栄養補給が必要です。暑さで食欲がないのをいいことに、ダイエットをかねてジュースや冷たいおやつだけですませていると、余った糖質が中性脂肪に。かえって『夏太り』の原因になってしまいますよ!」(麻生先生)

 

そこで、「食事」や「紫外線対策」にまつわる“半信半疑”の知識を総点検! あなたの夏バテ対策、間違っていない?

 

【Q1】温かいにゅうめんは、じつは夏バテ予防に効果的

 

「正解は×。温度に関わらず、糖質過多はおすすめできません。せめてお肉やとろろ、オクラなどのトッピングを。ちなみに、お肉が苦手という人は慢性的なタンパク質不足によって、消化酵素が減っていることも原因のひとつ。意識的に食べ続けていれば改善できますよ」(麻生先生)

 

【Q2】日中は室内にいるときでも、全身に日焼け止めを塗るべし!

 

「正解は×。’17年の大阪樟蔭女子大学などの研究チームの調査により、’80年代の女性と比べて現代の女性は、血中のビタミンD濃度がかなり低下していることが明らかになりました。過剰な紫外線対策はビタミンD不足を招き、健康を損なう恐れがあるので気をつけましょう」(斎藤先生)

 

【Q3】水分補給は、とりあえずスポーツドリンクがベスト!

 

「正解は×。スポーツドリンクや経口補水液などは、たくさん汗をかいて体がバテてしまい、水分が吸収されにくくなってしまったときに、緊急措置的に取りましょう。日常的な水分補給なら水や麦茶で十分。スポーツドリンクは糖質が多いので、むしろ飲みすぎには要注意」(麻生先生)

 

正しい夏バテ予防の生活習慣を取り入れて、「焼けつく日差し」と「うだるような暑さ」を上手にしのごう!

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