「食事、運動、癒し」3要素を叶える体にいい旅プラン

超高齢社会を迎え、健康寿命の重要性がうたわれる近年、各方面から注目を集めている「ヘルスツーリズム」。非日常を楽しみながら、「食事、運動、癒し」の3要素で健康増進にも一役買ってくれる。

 

「旅行に行っても高カロリーな食事で胃が疲れてしまったり、スケジュールを詰め込みすぎてヘトヘトに……、なんて覚えはありませんか? とくに50歳を過ぎると、以前と同じようなボリュームの旅行が難しくなってきます。そこで今、トレンドになりつつあるのが、旅を楽しみながら健康増進やストレス解消を目指し、日常の生活を見直すきっかけとする『ヘルスツーリズム』です」

 

そう話すのは、旅行ジャーナリストの村田和子さん。村田さんによれば、ヘルスツーリズムに基づくプログラムは、全国で次々と登場しているという。主催の多くは地域の観光協会や宿で、森や海岸でのウオーキングやヨガ、健康効果の高い温泉入浴などが、主なラインナップだ。

 

「ウオーキングも、専門家に学びながら、自分の体と向き合うことで、より心身の癒しや健康増進につながります。たとえば、岩手県久慈市で開催されている『久慈セラピー』では、海と山に恵まれた久慈の土地の特徴を生かした『気候療法』を取り入れ、健康増進につなげています。ウオーキングコースを一定期間継続して歩くと、中性脂肪や血圧、HDLコレステロールの数値が改善するなど、科学的にもよい結果が出ています」

 

気候療法とは、ドイツなど欧米で取り入れられている自然療法の一種。気温や湿度、風、太陽光など、その土地の自然の特性を利用し、疾患や体調の改善を図るものだ。久慈のように寒冷な土地で行うウオーキングでは、清浄な空気による冷気の刺激に加え、適度な紫外線の効果で、血液循環機能の改善やビタミンDの活性化などの健康効果が期待できるという。

 

「昨秋には、ヘルスツーリズム認証委員会によるヘルスツーリズムの認証制度も始まりました。安全への配慮、健康への気づき、感情に訴える内容かどうかなどを基準に、認証を受けたプログラムが、現在、30以上登録されています」

 

ヨガなどの運動をメインにしたプログラムのほか、健康食をテーマにしたプログラムも人気だ。

 

「宿泊を伴うツアーのスタイルはまだ少なく、旅先のオプション感覚で参加するプログラムがほとんど。まずは観光の1つとして健康体験を選んでみては?」

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