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「2018年の厚生労働省の調査によると、運動習慣のある人は、女性で28.6%、男性で35.6%しかありません。しかもこの10年間でまったく増えていません。私はシンプルで長続きして、健康効果も高い運動を探し求めてきました。やっとたどり着いたのがグーパー体操なのです」

 

そう語るのは、自律神経の名医で順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生。小林先生が考案した「グーパー体操」が話題を呼んでいる。

 

「手をしっかり開いて、ぎゅっと閉じるグーパー体操。私はこの運動を、長寿社会を健康に生き抜くために、欠かせないものだと考えております。40代、50代で、ふだんは忙しい方でも、年末年始はゆっくり両親に会う機会もあるでしょう。一緒にやるなりして教えてあげてください」

 

「グーパー体操をすると、指先まで巡る毛細血管、27個ある手の骨、筋肉、さらには末梢神経が連動して動きます。これらがしっかり機能することで、人は健康でいられます。グーパー体操は、そのための最適な運動なのです」

 

“小林式”グーパー体操のコツは、腕を耳の横まで上げて少し後ろに引いて行うこと。胸が開き、呼吸が自然に深くなるのだという。

 

「深い呼吸とリズミカルな運動で、自律神経のバランスが整う効果が高まります。ストレスが解消され、脳の活性化を妨げるストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を抑制し、若々しい脳が維持できるでしょう」

 

「さらに毛細血管を刺激するグーパーのポンプ機能が血管を拡張。血流を改善します。脳に新鮮な酸素が行き届き、脳内の老廃物の処理もスムーズに。蓄積するとアルツハイマー型認知症の原因になる、アミロイドβという老廃物を排出しやすくなります」

 

認知症予防効果があり、運動習慣がない人にも簡単にできるグーパー体操。

 

「体調が悪いとき、忙しくて時間がないとき、一緒に運動する相手がいないときでも、いつでもどこでも、やりたいときに、やりたいだけできる――。それがグーパー体操の特徴です。1日1分間程度でいいので、この冬、ぜひご家族のみなさんでこの体操を新しい習慣に加えてください」

 

さまざまな運動と組み合わせたグーパー体操を紹介した本「死ぬまでボケない小林式グーパー体操」を参考にしてほしい。

 

たちまち増刷! 好評発売中
『寝たきりでもできる! 死ぬまでボケない 小林式グーパー体操』

著者:小林弘幸(順天堂大学医学部教授)
価格:1,200円(+税)
出版:光文社
https://www.amazon.co.jp/dp/4334951279/

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