まだまだ収束の兆しが見えないコロナ禍。感染による肺炎症状の恐ろしさと共に外に出られない、先が見えない状況が続くことで「コロナうつ」も増えている。
「皆様いかがお過ごしですか? 『元気のパワースポット』と呼ばれる僕ですが(笑)、新型コロナウイルスの影響で家族が住むロンドンに帰ることができなくなり、大好きな飲み会も自粛中。想像以上にこのウイルスは手ごわいなあと思っているこのごろです」
そう話すのは、元気健康長寿を目指す「デュークウォーキング」を確立。最期まで自分の足で生きる人生のよろこび「ぴんしゃんウォーキング」や、歩くことで道徳を伝える「歩育(ほいく)」を提唱すべく、日本全国のみならず世界で活躍中のデューク更家さん。
「でも、決して気落ちはしていません。今回は、『STAY HOME』を守りながら、コロナうつを撃退するウォーキングを特別に考案しました!」
体が元気でないと、心もついていかないもの。「その中でも、僕は東洋医学でいう『気血水』を巡らせることが重要やと思います」とデュークさん。
「今回のメソッドは姿勢の悪さや下半身の筋力の衰えなど、現代人や読者世代の皆様が潜在的に抱えている問題を解消します。さらに不安がもたらす息苦しさを解消して、停滞してしまった魂も、活性化! 手軽に実践してもらえるよう「時短」も念頭に置いていますので、お家にいる時間を楽しむ『もう一つの手段』としてぜひ取り入れてみてくださいね」
■バーテブラ・ウォーキング
肋骨、肩のコリをほぐし可動域を広げる。肩甲骨を動かし、背骨(バーテブラ)の血を巡らせることでコロナうつによる息苦しさを解消。
〈エクササイズ編〉
【1】手首を交差して、両手の手のひらを合わせる。指先は下を向いた状態をキープ。
【2】手のひらを合わせたまま両腕をまっすぐ上に伸ばす。
【3】肘を直角に曲げる。両手はしっかりと握り、頭の後ろへ。
【4】3で握った手をもう一度合わせ、腕を上へまっすぐ伸ばす。肋骨と肩甲骨ごと引き上げるように意識。肩甲骨まわりの筋肉がほぐれることで自然と深い呼吸ができるようになる。
【5】3と同様にもう一度肘を直角に曲げる(両手は握る)。
【6】右斜め上に向かって両腕を伸ばす。左の体側をしっかり伸ばすように意識する。
【7】もう一度3のポジションへ。4と同様に両腕をまっすぐ上げ、また3のポジションへ戻す。今度は6と反対に、左斜め上に向かって両腕を伸ばす。毎回3のポジションへ戻り、まっすぐ上へ→右上へ→まっすぐ上へ→左上へ→まっすぐ上へのサイクルを10回ほどおこなう。
〈ウォーキング編〉
【8】右腕は手のひらを前に向けた状態で斜め上に上げ、左腕は手の甲を前に向けて、右腕と直線を作るように体から離す。
【9】右脚を踏み出すと同時に、右手のひらで肩甲骨の間にある「身柱」を、左の手の甲でおへそのちょうど後ろ側にあたる背中の「命門」のツボを軽くたたいて刺激する。滞りがちな背中の血流をUP!
【10】反対側も左腕を手のひらを前に向けた状態で斜め上に上げ、右腕は手の甲を前に向けたら同様に。「シュン、シュン」とリズムよく呼吸をしながら5歩。両腕を1歩ごとにかえて1〜10を2回で1セット。朝、晩1セット(計2セット)おこなう。
「コロナうつになるとストレスによって姿勢が悪くなり、肩甲骨が横に広がって胸を閉じてしまいます。これが原因で、息苦しさを訴える人が続出中! そこで、凝り固まった肋骨や肩をほぐして肩甲骨を動かすのがこのエクササイズの特徴。背中のツボを刺激して血流も促進するので、深い呼吸が取り戻せます。副交感神経が刺激され、リラックス効果も抜群で気が晴れるでー」
「女性自身」2020年5月5日号 掲載