鍼灸師が伝授「耳に輪ゴムを巻くだけで肩こり、腰痛の改善も」
「耳輪ゴム」基本の巻き方。

「毎日、両耳に輪ゴムを1分巻くだけで、肩こり、腰痛、高血圧、疲労感などの慢性的な不調が改善していきます。近視や飛蚊症にも効果があり、輪ゴムを耳に巻いた直後に視力を測ったところ、0.2アップした人もいるほどです」

 

こう話すのは、アジアン・ハンドセラピー協会理事で鍼灸師の松岡佳余子さんだ。

 

松岡さんが考案した「耳輪ゴム」を実践した人からは「長年の肩こりが軽くなり頭痛が消えた」「仕事で痛めた背中と腰がいつの間にか楽になっていた」などの声が相次いでいる。なぜ耳に輪ゴムを巻くだけで、さまざまな不調が改善するのだろうか。

 

「耳には全身のツボが密集しており、輪ゴムを巻くことでツボが刺激され、対応する体の部位の不調が改善するのです。また、血流やリンパの流れがよくなることもポイント。とくに耳の近くには頭部につながる太い血管が流れており、輪ゴムを巻くと刺激を受け、頭部の血行が良くなります。その中には目の周囲の血管も含まれます。近視や飛蚊症など目に関する不調にすぐ効果が出るのは、そのためです」

 

さらに、耳の周囲には頭、あご、首、肩を動かす筋肉が集まっている。耳が受けた刺激は筋肉にも伝わり、首や肩などのこり改善につながる。

 

「耳は、もともと血流が悪い場所。熱いものに触れたとき耳たぶをつまむ習慣がありますが、これは血流の悪さからほかの場所と比べて体温が低いためです。耳輪ゴムは、いったん耳の毛細血管の流れをせき止めてから解放することで、滞っていた流れをよくし、体全体の血流をアップさせる効果があります。実践すると、耳周辺から体がポカポカ温まってくるのを感じるはず。夏場の冷房による冷えにも効果があります」

 

耳輪ゴムの基本の巻き方は、市販の輪ゴム2〜3本を両耳の根元に引っかけるだけ。

 

「ある程度の刺激が必要なので、輪ゴムが大きい場合は、二重にして巻きつけましょう。基本の巻き方は、自分の体でもっとも弱いと感じている部分に効果が表れます。耳周りのリンパ液の流れがよくなるので、小顔やリフトアップ効果も。1日1分を目安に、毎日続けてみてください。ただ、強い刺激を与えるため、長時間巻くと耳が赤くなってきます。長くても5分程度に抑えることを忘れずに。また、耳に傷がある人やゴムアレルギーがある人は控えてください」

 

基本の巻き方以外にも、腰痛、高血圧、視力アップと飛蚊症に特化した巻き方も紹介。各症状に対応したツボを刺激するものだ。

 

【腰痛】
2本の輪ゴムを二重にして、耳の先を縛る。

 

【高血圧】
2本の輪ゴムを二重にして、耳全体を縛る。

 

【視力アップ・飛蚊症】
耳の付け根に輪ゴムをかけ、伸ばして8の字にひねり、ひねった先で耳たぶを縛る。

 

「耳の形によっては、輪ゴムが外れやすいと感じるかもしれません。その場合、100円ショップで手に入るカラー輪ゴムがおすすめ。一般の輪ゴムより表面に粘りがあるので、外れにくいんです」

 

初めて耳輪ゴムを実践するときには、事前に首や肩を回したり、前屈したりして、体の動きをチェック。輪ゴムを巻いた状態でもう一度同じ動きを行うと、可動域が広くなったのを感じるはず。実際に、慢性的な肩こりで悩む記者が行ったところ、ガチガチに固まり前後左右に動かしづらかった首が、スムーズに回るように!

 

「耳に輪ゴムを巻いて、首と肩周辺の血流がアップしたためです。毎日続ければ、肩こり自体が改善していきますよ」

 

今回は特別に松岡先生が、輪ゴムの代わりに、マスクを利用した基本の巻き方を本誌に伝授。マスク着用が日常になっている今こそ、試してみよう。

 

■初紹介! 基本の巻き方・マスクバージョン

【1】耳の手前でマスクのひもをクロスさせて耳にかける。
【2】耳の後ろでもう一度ひもをクロスさせる。
【3】後ろから耳にかける。

 

「マスクのゴムは一般の輪ゴムよりゆるいので、1分以上巻き続けても大丈夫です。ただ、一度行うとゴムが伸びてしまうので、帰宅してマスクを外す前などに行うといいでしょう」

 

手間もかからず体力いらずの耳輪ゴムで、不調に別れを告げよう。

 

「女性自身」2020年8月18日・25日合併号 掲載

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