麻木久仁子さん考案「更年期世代におすすめ ヨモギ活用レシピ」

強烈な暑さにエアコンは欠かせないけれど、つけたらつけたで体が冷えてつらい……。そんな悩みを解決してくれるのが、体の中からじわじわ温めるヨモギの効能を生かした「食べるお灸」。ヨモギは女性にとっての要薬。食べることで不調を予防し、未来の体が整いますーー。

 

「お灸には血行を促進して体を温め、体を整える効果があります。施術に来られない人でも簡単に、継続して生活にとり入れられる方法はないかなと、思いついたのが“食べるお灸”でした。来院される方々に試食していただいたら好評だったので、サイトで販売するようになったんです」

 

そう話すのは、“食べるお灸”の考案者でもある鍼灸師の栗本夏帆さん。“食べるお灸”は、ヨモギを料理としていただくだけで体が温まり、代謝アップ、便秘解消、むくみ改善など、体の中からお灸の効果が得られるというもの。

 

ヨモギには、「血液の流れを整え、体を温める」「代謝を上げ、むくみを改善する」「有害物質を排出し、腸内環境を整える」「コレステロールや中性脂肪を正常化させる」などの効能がある。国際薬膳師として体をいたわるレシピを提案する麻木久仁子さんは次のように語る。

 

「薬膳でもヨモギは『艾葉(がいよう)』といって、体、特に婦人科系を芯から温める食薬です。血のめぐりをよくすることでも知られています。効能をみると、月経不順や月経痛、不妊など、まさに女性のための食材なんですよね」

 

そんなヨモギの効能を生かした、今時季に最適な“食べるお灸”レシピを麻木さんが紹介。

 

■ヨモギ入りすいとんのすまし汁

 

〈材料〉2人分

・ヨモギの葉(乾燥)……2g
・小麦粉……大さじ4
・A[水……大さじ3、塩……ひとつまみ]
・鶏ささみ……1本
・B[だし、戻し汁……計2カップ]
・しょうゆ……小さじ1
・塩……ひとつまみ

 

〈作り方〉

【1】ヨモギの葉は水で戻し、刻む。戻し汁はだしと合わせる。鶏肉はそぎ切りにする。

【2】小麦粉にヨモギ、Aを加えて混ぜ合わせる。

【3】鍋にBを入れて煮立て、鶏肉を加えてひと煮たちさせる。【2】をスプーンで落とし入れ、浮いてきたらしょうゆと塩で調味する。

 

〈合わせる食材の意味〉

「体を温める鶏肉を合わせました。鶏肉は消化にもよく、上品なうまみはヨモギの香りとも相性抜群。暑さで食欲がないときでも、するっといただけるはずです。コラーゲンがとれる、骨付き肉を使ってもおいしいですよ」(麻木さん・以下同)

 

■ヨモギのドライカレー

 

〈材料〉4人分

・ヨモギの葉(乾燥)……10g
・鶏ひき肉……250g
・パクチー……1株
・パプリカ……1個
・A[玉ねぎ……1個、にんにく……1かけ、しょうが……1かけ]
・B[カレー粉……大さじ1、塩・顆粒コンソメ……各小さじ1/2]
・オリーブオイル……大さじ1

 

〈作り方〉

【1】ヨモギの葉は水で戻し、刻む。パクチーは細かく刻み、パプリカは1cm角に切り、Aはみじん切りにする。

【2】鍋にオリーブオイルとAを入れ、弱火にかける。香りが立ったらひき肉、ヨモギ、パクチーを加えて炒め、肉の色が変わったらパプリカを加え、3分ほど炒める。Bで調味し、よく混ぜる。器に盛ったごはんにかけ、目玉焼きをのせても。

 

〈合わせる食材の意味〉

「パプリカ、玉ねぎ、パクチーと、使った野菜はすべて体を温めるもの。大切な潤いを守るために、辛さは控えめにしました。更年期のほてりが気になるときは、トマトやセロリを加えるとバランスがとれます」

 

■ヨモギソースの簡単レアチーズケーキ

 

〈材料〉2人分

・クリームチーズ……200g
・きび砂糖(または砂糖)……40g
・卵黄……1個分
・A[ヨモギパウダー……5g、きび砂糖(または砂糖)……100g、水……50ml]
・煮黒豆……適量

 

〈作り方〉

【1】クリームチーズは常温に戻し、練る。やわらかくなったら砂糖を加えてさらに練り、卵黄を加えてなめらかになるまでよく混ぜ、器に入れて冷蔵庫で冷やす。

【2】鍋にAを入れて混ぜ、中火にかける。沸騰したら弱火にし、1〜2分煮て冷ます。

【3】【1】に煮黒豆をのせ、【2】をかける。

 

〈合わせる食材の意味〉

「血の流れを整える黒豆は、アンチエイジング効果があり、むくみにもよく、特に更年期以降の女性におすすめです。ヨモギソースはアイスやパンケーキなどにも使えて万能なので、黒豆とセットでアレンジしてみて」

 

ヨモギの効能を生かした“食べるお灸”を、ぜひお試しあれ。

 

「女性自身」2020年9月15日 掲載

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