ダイエットしたいなら「冷やご飯レンチンするな」と減量内科医

「ダイエットに失敗してしまう人のお話を聞いていると、思い込みや偏りがあることがわかります。若いころは極端なダイエット法で成功したとしても、年を重ねると体に負担がかかります。中高年になったら『やせぐせ』を身につけるほうが効果的です」

 

糖尿病、ダイエット治療、漢方医療を専門としている、工藤内科の副院長である工藤孝文先生はこう話す。工藤先生が提案する「やせぐせ」とは、考え方や取り組み方といった一種の行動療法だ。この「やせぐせ」を身につけるためにも、ぜひ素直な気持ちで取り組んでほしい。

 

「肥満体形の方に、その原因が食べすぎだと説明すると、『確かにそうかも』という方と『えー、そんなに食べていないんですけれど』と反論してくる方に分かれます。ダイエットに成功するのはたいてい前者のほう。他人の意見に素直に耳を傾けるというところから、ダイエットは始まっているのです」(工藤先生)

 

さらに多くの人が勘違いしているのが「自分は運動不足だと思い込んでいること」だという。

 

「やせない理由は、運動不足とは限りません。たとえば、体重を1キロ減らすにはフルマラソン2回分の運動が必要です。そんな非効率なことをしなくても、日常生活の中で消費エネルギーを増やすことは十分できますし、それ以外にも効果的なダイエット法はあるのです」

 

そこで今回、工藤先生が日常生活の中に取り込める「やせぐせ」を教えてくれた。

 

【1】ジムへ行く代わりに家の掃除を

「『ダイエットのためにジムへ行く』という人がいますが、ジムで消費するエネルギーはほんのわずか。対して、階段の上り下り、洗濯や家の掃除での立ち座りなど、日常生活でこまめに体を動かす動作によるエネルギー消費は、ジムでの運動の5〜6倍にもなります」

 

【2】家事をするときには背筋を伸ばす

「日常生活の動作によって消費するエネルギーは、肥満の人とそうでない人との差は1日350キロカロリーもあるそうです。台所に立つときや洗濯ものを干すときなど、家事仕事の際に背筋を伸ばすことを意識するだけでも数を重ねると消費エネルギーが増えます」

 

【3】ダイエットのために「そわかの法則」

「『そわかの法則』とは『掃除』『笑う』『感謝』の頭文字です。みんなが嫌がる掃除を笑顔でポジティブな気持ちで行い、人への感謝の気持ちをたやさない。これが心の整えることにもつながり、ストレスが軽減されてドカ食いが減ったり、食事のマナーが身について丁寧に食べるようになったりとダイエットにつながるのです」

 

【4】おにぎりや冷やご飯はレンチンしない

「ご飯の糖質は太る原因ですが、近年、常温に冷ましたご飯と温かいご飯とでは太りやすさに違いがあることがわかってきました。ご飯が冷めることで吸収されにくい糖質に変化するのです。おにぎりや冷やご飯はあえて温めずに食べるのがダイエットには効果的です」

 

【5】寝るときは抱き枕を使って横向きに

「睡眠不足だったり、睡眠の質がよくないと、食欲を増進させるホルモンが分泌され、過食につながりやすくなります。睡眠が浅かったり、よく眠れないという人は、安眠しやすいといわれる横向きで寝てみましょう。抱き枕を使うと横向き姿勢がラクにできます」

 

「ちょっと面倒」でも、その「ちょっと」が“やせ体質”に変えてくれるそう。早速実践してみよう。

 

「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載

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