「ピーナッツ習慣で脳梗塞リスク2割減」国立がん研究センターが報告
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■女性ホルモンが減少する世代にこそメリット大

 

井上先生は、17年間にわたって毎日30粒(約30グラム)のピーナッツを食べ続けた結果、現在59歳にして、血管年齢は43歳だという。

 

血管を若返らせる効果を十分に引き出すには、食べ方に気をつけることが大切だと井上先生は話す。

 

【栄養を取りこぼさないピーナッツの食べ方】

 

(1)“薄皮つき”で食べる

ピーナッツの薄皮には血管を若返らせるポリフェノールが豊富。

 

(2)1日に食べる目安は“ 体重÷2(粒)”

体重が60キログラムの人なら、1日30粒を目安に食べよう。

 

(3)朝イチに食べる

朝食時に取ることで、午前から正午にかけて体の酸化を防ぐ。

 

(4)しっかりかんで食べる

血管の老化の原因のひとつである血糖値の急上昇を予防する。

 

(5)バタピー、塩ピーは避ける

オススメは薄皮つきの素焼き。ただし食べすぎは肥満を招くので注意。

 

「1日に食べる目安は、体重(キログラム)を半分にした粒。50キログラムなら25粒、60キログラムなら30粒です。その量を毎日取ることで、日本人に不足している食物繊維をしっかり取ることができます。ピーナッツは太るというイメージを持っている人もいますが、カロリーは30粒でもおにぎり約1個分。間食で甘いものを食べるよりもずっとヘルシーです。私は、体の酸化が活発になる午前中に備えて抗酸化作用のあるピーナッツを食べるため、朝食では15粒のピーナッツを入れたドレッシングをサラダにかけています。残りはポケットに忍ばせて、小腹がすいたときにつまんでいます」

 

【ピーナッツ・ドレッシングの作り方】

 

〈材料〉

薄皮つきピーナッツ…15グラム(15〜20粒)
オリーブオイル…100グラム
塩、黒こしょう

 

〈作り方〉

(1)ピーナッツをすり鉢やミキサーで、お好みの大きさに砕く。
(2)(1)をオリーブオイルに入れて、塩、こしょうで味つけする。
(3)(2)をサラダなどにかけて、ピーナッツはすべて食べる。

 

※残ったオリーブオイルに、翌日再度15グラムのピーナッツを加えて同様に食べる(オリーブオイルを使い切る目安は3〜4日)。

 

ピーナッツを選ぶときは、薄皮つきのものを。バターや塩味がついたものではなく、素焼きのものがオススメだそうだ。

 

とりわけ50歳前後の女性は、血管をしなやかにする働きがある女性ホルモンが減少するため、血管が硬化し、血圧が上昇する傾向があるので要注意だという。

 

「血管年齢を若返らせることで、体のすみずみまで酸素と栄養が運ばれ、肌にハリと潤いがもたらされ、シワやたるみなどの予防にもなるのです」

 

血管だけでなく、お肌のアンチエイジングの味方にもなってくれるピーナッツ。毎日の習慣にしてみてはいかがだろう。

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