ホットドッグ-36分…米大学が試算「食事で健康寿命」どう変わる?
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■ナッツを食べると25分もプラスに

 

「まず、使い勝手のいいポークソーセージ(マイナス22.15分)や豚肉のベーコン(マイナス6.44分)など加工肉は、健康寿命を縮める代表格という結果。過去、『国際がん研究機関』は、『加工肉を毎日50グラム食べると、大腸がんリスクが18%増』と導き出しています」

 

赤身のビーフステーキは7分、牛ハンバーグは7.79分も健康寿命を縮めるという結果だが。

 

「健康寿命を延ばす生トマト(プラス3.82分)、きゅうり(プラス3.78分)などの野菜を付け合わせたり、デザートにりんご(プラス13.46分)を食べたりするなど、マイナス分を“帳消し”にしてはいかがでしょうか」

 

野菜や果物同様に、好成績だったのは豆類(プラス10.42分)やナッツ。大豆には善玉菌の栄養ともなるオリゴ糖、抗酸化作用を促す成分も含まれている。

 

「塩味のピーナツ(プラス25.5分)、ピスタチオ(プラス25.28分)などナッツは食物繊維、タンパク質、ミネラルなどが豊富です。スペインの調査では、1週間に28グラム食べると、心疾患による死亡リスクが55%、がんのリスクが40%も減少したという結果も。ピーナツバターは、23.91分も健康寿命を延ばすという結果が出ていますが、アメリカのピーナツバターは甘くないため、日本の商品とは別と考えるべきでしょう」

 

一方、日本人の典型的な朝食にも目を向けると--。

 

「白米だけ(マイナス2.15分)よりも、納豆ご飯(プラス13.79分)が、ぐっと健康的です。動脈硬化を抑制するオメガ3が含まれた焼きザケ(プラス15.98分)を合わせれば最強ですね」

 

意外なところではゆで卵が1.24分、卵焼きが0.86分、健康寿命を縮めることだ。

 

「マイナスポイントはわずかですし、卵は完全栄養食で優れているので、避ける必要はないでしょう。ほかのプラス食材で補いましょう」

 

また同論文では、水の必要量、廃棄物などの観点から、地球環境への影響も調査している。

 

「牛肉や加工肉の代わりに、果物、野菜、ナッツ、豆、魚介類を10%摂取することで、毎日48分も健康寿命を延ばし、二酸化炭素の排出量を33%も削減できると結論づけています」

 

野菜を中心としたバランスのよい食事は、健康にも地球にもやさしいのだ。

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