専門医が語る水分不足の危険「認知機能を低下させる可能性が」
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■水分は水に限らずお茶などでもOK

 

ところが、水と認知機能の関係は意外と医療の世界でも認識されていないのだそう。

 

若いころは運動量も多く、よく食べるので普通に生活しているだけでも十分な水分量がとれる。ところが、高齢になるにつれて、運動量が減り、体が水分を欲しにくくなる。実際、高齢者の1日の平均水分摂取量は600ミリリットル程度。

 

竹内先生は、最低でも1日に1.5は水分をとってほしいという。水分は水に限らず、お茶やコーヒー、牛乳、ジュース、スポーツ飲料などを含めても構わないが、アルコールは含まない。

 

「お水で1.5ミリリットルとれれば理想的ですが、水だけではそんなに飲めないという人は、お茶やコーヒーといった好みの飲料を含めて構いません。カフェインのとりすぎには注意が必要ですが、脳の働きを考えた場合、水分をとってもらうことが第一です」

 

【PROFILE】

竹内孝仁先生

’73年から特別養護老人ホーム、在宅高齢者のケア全般に関わる。近著に『薬に頼らず認知症を治す方法』(エクスナレッジ)がある

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