治療法の進歩で短く…医師が解説「病気の入院日数と治療費」
画像を見る

 

■月9万円超の医療費には公的補助もある

 

「骨折は、ギプスで固定したり、重傷の場合はボルトで固定するなどします。リハビリを行う場合は入院日数も増えます。圧迫骨折などを起こしやすい骨粗しょう症の人は要注意。コルセットなどをしてしばらく安静にしますが、そのまま寝たきりになってしまうこともあります」(上さん)

 

日数が長引けば、その分、医療費もかさむことになるが、忘れてならないのは高額療養費制度。

 

「同一月に、高額の医療費が発生した場合、限度額(一般的な収入の家庭であれば約9万円)を超えた医療費が返金される制度です。ただし、月をまたいでしまったら、返金されるお金が少なくなったり、高額療養費制度が利用できない場合も。また、差額ベッド代や食事代がかかるので、少し多めに医療費は見積もっておいたほうがいいかもしれません」(上さん)

 

最後に、尾崎章彦さんからのアドバイス。

 

「もちろん、こだわりの治療や管理、患者の希望で入院日数が長くなることはあるので一概には言えませんが、収益を向上するために、多くの病院はいい医師を集めて、入院期間を短くする努力をしています。病気ごとの平均入院日数をわかっておけば、病院を評価するうえでの基準にできます」

 

今後の備えのためにも、病気の入院期間と費用は知っておこう。

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: