“傘をさして入浴”で夏の臭~い汗を撃退 温泉療法専門医が伝授
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【1】湯船につかりながらビニール傘をさす

 

湯船につかりながらビニール傘をさすと、傘の内側がミストサウナ状態になる。

 

「傘の内側は5度ぐらい温度が上がり、発汗量はかなり増えます。ミストサウナに入っているのと似たような状態になるので、上半身や手足の先、体のすみずみまで温まり、血行促進に効果的です」

 

冷房の効いた部屋にいすぎて体が冷えたときは、ミストサウナ状態にしてじっくり温まろう。

 

【2】体温が上がる入浴剤を入れる

 

温浴効果を高める入浴剤を使うのもいい。

 

「ドラッグストアなどで売られている粉末状のタイプは硫酸ナトリウムが主成分で、保温効果が高まるといった効果もあります。また、泡が出るタイプの炭酸ガス入りのものもいいでしょう。お湯に溶け込んだ炭酸ガスが皮膚から吸収されると、血管を直接広げる働きをしてくれるので血流を促します」

 

体温の上昇とともに発汗作用が高まるという。

 

■無理しない程度に続けてみよう!

 

【3】お湯の温度を少しずつ上げる

 

最初は38~39度ぐらいのぬるめのお湯につかり、温度を40度に上げていく方法もある。

 

「シャワー派の人や熱いお湯に慣れていない人は、いきなり40度の湯船に入るのはきついと感じるかもしれません。少しぬるめのお湯に入って、少しずつお湯の温度を上げていく。それでも汗は大量に出てきます」

 

熱いお湯がどうしても苦手という人は、15分頑張ってつからず、10分に短縮する、途中で湯からいったん出るなどしてもいい。

 

【4】水分を取る

 

水分の補給は安全な入浴には必須。特にのどが渇いていなくても、入浴前には最低でもコップ2杯の水を飲んでおきたい。

 

「入浴中にも水を飲むと、汗が出やすくなります。汗と一緒にミネラル分が失われますので、ミネラルウオーターなどがいいでしょう」

 

【5】すぐに体を冷やさない

 

お風呂から上がったらすぐに冷たい風にあたりたくなるが、お風呂で汗をかいた後、扇風機や冷房の風で涼むのはNG。

 

「せっかく温まった体が冷えてしまい、血流のよい状態がすぐに終わってしまいます。お風呂から出たら、イスなどに座って休みながら、早めにタオルで水分を拭き取りましょう」

 

「汗トレ」の注意点として、食事の前後30分の入浴は、消化を妨げるので避けたほうがいいという。

 

湯船から立ち上がったときに立ちくらみや脈拍が速くなったらすぐにお風呂から上がって休むこと。体調が悪いときには無理にやらないようにしよう。

 

毎日のお風呂の時間を使って簡単にできる「汗トレ」で、不快な季節を快適に過ごそう。

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