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最近、気づいたら片足を引きずるようにして歩いてしまう。足に力が入らず、何かにつかまらないと歩けない……。そんなお悩みを、加齢や疲労のせいかもしれないと考えている人は多いだろう。

 

しかし、歩き方を見ると重大な病気がわかるケースがあるのだ。

 

「片足の引きずり歩きや、何かにつかまってしか歩けないのは、脳腫瘍の症状かもしれません」

 

そう教えてくれたのは、リハビリテーションの専門病院「京都大原記念病院」の垣田清人院長だ。

 

「歩き方の変化は、単なる老化とは限りません。脳疾患をはじめとするさまざまな病気が隠れているケースがあるのです」

 

つまり、歩き方によって、潜んでいる病気がわかるという。

 

「私たちは足の筋肉だけで歩いているわけではありません。脳が、脊髄にある“歩く”を行うシステムに指令を出し、歩き方を調節しています。この指令を受けて各部位に伝える、神経の働きも必要です。足の血流も筋肉にエネルギーを送るには大切です。老化により足の筋肉が減ることでも歩行障害は起こりますが、脳や神経、血管の疾患や、関節の変形などが原因の場合もあります。それらのサインが、歩き方に現れるのです」

 

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