あずきには食物繊維も豊富に含まれている 画像を見る

’18年の国民健康・栄養調査によると、高血圧の女性は40代では9.5%なのに、50代になると33.8%に急増。一説にはその割合は2人に1人ともいわれる。

 

高血圧が怖いのは、自覚症状なく進行し、死亡率の高い脳卒中や心筋梗塞、狭心症の原因になるからだ。

 

そんな高血圧対策に注目の食材がある。それがあずきだ。

 

あずきの皮に含まれるサポニンは、水と油の両方に溶ける性質を持ち、血管についたコレステロールを除去したり、血中脂質を低減させる働きがあることがわかっている。

 

「サポニンには、ほかに体内で血栓を作り、動脈硬化を進める過酸化脂質の生成を抑制する働きもあります。そしてなんといってもあずきには、抗酸化作用のあるポリフェノールが、赤ワインの1.5~2倍も豊富に含まれています。

 

脂肪燃焼に役立つ必須アミノ酸のリジンも豊富で、血圧をケアするのにいいことずくめの食材なのです」

 

こう話すのは、栄養士で食のアドバイザーの成田和子さんだ。

 

「ポリフェノールには、血管をしなやかで血液が流れやすい状態に保つ働きがあります。血管が老化すると硬く狭くなり、血液が流れにくくなって血圧が上がります。ポリフェノールは強力な抗酸化作用によって血管の老化を防ぐため、血圧が下がるのです」(成田さん・以下同)

 

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