認知症予防に「にんにく油」1日1さじで脳の血流がアップ!
画像を見る 免疫力が低下しがちなこれからの季節にぴったりだ

 

「アホエンにはアルツハイマー型認知症の原因となるアセチルコリンエステラーゼやアミロイドβという物質の働きを阻害することがわかっています」

 

ほかにもアホエンには、発がんの原因となる細胞の突然変異を抑える、がん抑制効果や、カビや細菌に対する殺菌作用が高いため、ウイルス抑制作用や、抗体を作る免疫力アップの働きもあることがわかっている。

 

実際に篠浦先生も、15年前に患者さんからにんにく油を教えてもらって以来、取り続けているのだそう。

 

「もらったにんにく油をスプーン1杯分飲んでみたところ、すぐに体がぽかぽかと熱くなって、これはいいと感じました。それ以来、自分で作って飲んだりして、私自身、その効果を実感しています」

 

にんにく油は誰でも簡単に作れるところもポイントです。

 

にんにく3かけをすりおろして室温に2時間ほど置き、オリーブオイルに漬け込んで1週間程度置く。その後、茶こしでにんにくを濾して、密閉容器に入れるだけ。

 

すりおろして2時間放置することで、アホエンがより多く産生される。さらに室温のオイルに5〜7日間にんにくを漬け込んだ後が、もっとも多くアホエンが抽出できるそうだ。濾して不純物を取り除き、冷暗所で保存すれば1カ月程度は持つという。

 

ちなみに、にんにくのニオイの成分が必要不可欠なため、無臭にんにくでは効果がみられない。

 

にんにく油を取る目安量は、1日大さじ1杯程度。直接飲んでもよいが、にんにくのニオイが強く感じられる場合は、みそ汁やスープに入れたり、サラダ、麺類にかけるなど、料理のアレンジに使うことで、味の変化を楽しみながらにんにく油の恩恵が受けられる。

 

「にんにく油のよいところは、おいしく健康効果もあるうえ、コストパフォーマンスに優れている点です。誰でも手軽に入手できて、簡単に作れる最高の健康食材です」

 

こんなに優れもののにんにく油だが、やはり大切なのは、継続して取り続けることだそう。

 

「どんなによいものでも、効果を感じるには、継続が必要。1週間は続けてみてください」

 

手軽に手作りできるにんにく油で、健康な体と脳を保とう。

 

【にんにく油の作り方】

(1)エキストラバージンオリーブオイル150mlとにんにく3かけを用意する。
(2)にんにくをすりおろし、室温に2時間ほど置く。
(3)オリーブオイルを容器に入れ(2)を入れる。室温で5〜7日間置く。
(4)茶こしでにんにくを濾せばできあがり。

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