「私の口、におってないかしら」
口臭が気になった経験は、誰でもあるだろう。「口臭白書2019」によると、日本人の9割が口臭を気にしたことがあるという。
「口臭に悩む人は本当に多いんです。口臭外来を歯科に併設して約20年、1千人以上の方が来院されました」
そう話すのは『口臭を気にする女、気にしない男』(英智舎)の著者で、歯科医の櫻井直樹先生だ。どういうときに口臭はひどくなるのだろう?
「唾液の量と質がポイントです。今は花粉症の季節。花粉症だと鼻が詰まり気味で口呼吸になりやすい。口が開いていることが多く、口内は乾燥して唾液が減るため、口臭がひどくなる人が多いです。
さらに夏が近づくにつれて、気温が高く全身の水分量が減るため、唾液も減ります。夏バテによる体調不良や腸内環境の悪化なども重なり、口臭はもっとひどくなるのです」(櫻井先生、以下同)
これから“どんどん臭くなる”なら、今のうちに対策したい。
「ただ、皆さんがよかれと思って続けている習慣が、実は悪影響を及ぼし、ひどい口臭の原因になるケースがあります。口臭をコントロールするには、正しい知識が必要なのです」
口臭を悪化させるNG習慣を6つ櫻井先生に教えてもらった。