「リカバリーサンダル」理学療法士が“高齢者の室内履き”にスリッパより勧める理由
画像を見る 自分の足のサイズにピッタリあったものを選ぶこと

 

■アーチ部分をサポートし足の疲労が感じにくくなる

 

リカバリーサンダルに詳しい、ウェブサイト「ランニングを科学する」の筆者で、パーソナルランニングトレーナーも務める日比野就一さんに話を伺った。

 

「リカバリーサンダルは、足裏の疲労感を軽減し、回復を促進する役割を果たすため、頻繁に運動を行う人のケアの一環として作られたものです。

 

アーチ部分をサポートし、保護することで疲労が残りにくくなり、疲れが感じにくくなる仕組み。履き心地がすぐれている点も、通常のサンダルとは大きく異なります」

 

では、選ぶ際には、どんな点をチェックすればよいのだろうか。日比野さんは、4つの機能の確認をすすめている。

 

「一部の製品にはアーチサポート性が強化されているものもあるので、ほかの機能とのバランスを見て選ぶとよいですね」(日比野さん、以下同)

 

また、リカバリーサンダルは主に3種類の形がある。使用するシーンや、自分の好みに合わせて選ぶとよい。

 

「高齢者がサンダルを履いて屋外を歩くことを想定して購入する場合、3種類の中でも、トングの部分で指が開くためにホールド感が高まる、“フリップフロップ型”がおすすめです。歩いたときに、かかとの部分が足裏から離れにくく、安定感のある履き心地で高齢者でも履きやすいと思います」

 

そして、リカバリーサンダルを選ぶうえでいちばん重要な点を教えてくれた。

 

「リカバリーサンダルは、自分の足のサイズにピッタリのものを選んでください。効果をしっかりと感じるためには、きちんと試着をして選ぶことが大切です」

 

また、リカバリーサンダルは柔らかい素材をソールに使用しているため、床を傷つけにくいので室内履きにも最適。

 

「高齢者には、スリッパはつまずきなどの原因になるため推奨していませんが、リカバリーサンダルは、つま先がぐっと上がっていて、段差もひっかかりにくく、足にフィットしてくれるため安全性が高く、室内履きにもおすすめです。

 

疲れにくいため、医療用サンダルとして使用している医師も多いようです」(前出・小川内さん)

 

リカバリーサンダルを活用し、歩く習慣を身につければ、認知症も寝たきりも怖くない!

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