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「本日の1品目ができあがりました!」という声に、15人の参加者が「おいしそう〜!」と声をそろえた。テーブルに上ったのは、砕いた南部せんべいをちりばめた「マッシュルームとチンゲン菜の豆サラダ」。不思議な組み合わせのサラダは、この夜、開かれた「サルベージ・パーティ サルパナイトVol.3」で振る舞われた1皿。

 

サルベージ・パーティとは、家庭に眠っている食品や賞味期限・消費期限が迫っている食品を参加者が持ち寄り、集まった食材で作った料理を楽しむイベントのこと。料理を担当するのはプロのシェフだ。

 

「家庭で持て余している食材を“救出(サルベージ)”し、おいしい料理として生まれ変わらせます。どんな家にも『もらったけどどうしよう』みたいな食材はありますよね。ここに持ってきていただくことで、食材の意外な使い方を知ったり、プロのシェフの方法を教えてもらったり、といったメリットもあります」

 

そう話すのはサルベージ・パーティ事務局代表で、主催者の平井巧さん。

 

「サルベージ・パーティに集まるベスト3の食材があるんです。1つ目は高野豆腐、切干し大根の乾物と、そうめんなど乾めん。2つ目は缶詰類。そして3つ目が調味料類。ナンプラーなどエスニック系の調味料は、数回使っただけ、というケースも。それだけ多くの家庭で眠っている可能性が高いのでは」(平井さん)

 

その場でレシピを考え、集まった食材を余さず料理に変えていくのは、プロのシェフ、キムラカズヒロさん。

 

「余らせずに料理するコツは、レシピの固定観念を捨てること。たとえば、高野豆腐は煮物だけなんて思わないで。トマトソースと絡めれば洋食風に、オイスターソースで味付けすれば中華風になります。細かく砕けば、パン粉の代わりとしても使えます」

 

ちなみにサルベージ・パーティでは、料理のレシピを公開していないという。レシピにとらわれず料理に向き合うことが、ムダをなくす近道と考えているからだ。

 

「普通の料理は『にんじん1本、じゃがいも1個』と分量が決まっています。しかしサルベージ・パーティでは、にんじん1本、じゃがいも3個など、バラバラに集まってきます。これは、家庭でもよく起こることですよね。余った素材をほかの料理にどう組み込むかが、ポイントなんです」(キムラシェフ)

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