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大人になった今だからこそ、心に染みる絵本があります。泣ける、考えさせられる、ほっこりできる、励まされる……、そんな大人の女性の心に響く絵本をランキング!おこもりの時期にはぴったりです。

 

選者は、絵本紹介サイト「絵本ナビ」編集長の磯崎園子さん。JPIC読書アドバイザーの大橋悦子さん。絵本セラピストの竹下りこさんの3人。

 

【第5位】ジャガーとのやくそく・1,512円/作:アラン・ラビノヴィッツ、絵:カティア・チエン、訳:美馬しょうこ(あかね書房)

「動物学者・自然保護活動家アラン・ラビノヴィッツの自伝的絵本。障害と向き合い、くじけず使命を全うしている主人公の努力、勇気、行動力、そして動物たちに対する無償の愛に心から励まされます」(磯崎)

 

【第4位】ハルばあちゃんの手・1,620円/作:山中恒、絵:木下晋(福音館書店)

「時代の流れに翻弄されながらも、懸命に生きるハルの生涯。表情豊かな手の描写を中心に、淡々と語られます。ハルが夫へ贈る言葉に胸が熱くなる人も多いことでしょう。上質な映画のような愛の物語」(竹下)

 

【第3位】ナビル ある少年の物語・2,700円/作・絵:ガブリエル・バンサン、訳:今江祥智(BL出版)

「切なくつらい物語が多い作者にしては珍しく勇気をテーマにした絵本。ナビルはまだ見ぬピラミッドを目指す!地図もなく、ただ勇気と強い意志を持って旅立つ少年の物語に言葉は少ない。だが、その絵は雄弁だ。バンサンの絵が、大人が忘れかけた言葉“情熱”を思い出させる」(大橋)

 

【第2位】だいじょうぶ だいじょうぶ・1,080円/作・絵:いとうひろし(講談社)

「“だいじょうぶ だいじょうぶ”という言葉が、大人になった私の心に、こんなにも染みこんでくるなんて」(磯崎)

「タイトルの言葉は、かけてもらってもかけてあげても、ほっと心が温まる魔法のおまじない。忙しい日常に追われがちな人にこそ、ゆっくりと味わってほしい絵本」(竹下)

 

【第1位】ルピナスさん 小さなおばあさんのおはなし・1,404円/作・絵:バーバラ・クーニー、訳:掛川恭子(ほるぷ出版)

「祖父と交わした約束“世の中をもっと美しくする”を守って生きていくルピナスさん。凛とした姿に憧れ、励まされる」(磯崎)

「やると決めたことを貫く、その誠実な生き方が読者の胸を打つ。読後は穏やかで幸せな気持ちに」(大橋)

「クーニーの繊細でやわらかな色調の絵にも注目」(竹下)

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