image

 

「冬につい甘いものに手がのびるのは、体が冷えている証拠。冷えている人ほど甘いものを好み、しかも寒さから動くのがめんどうになって、運動量が減り、脂肪をためこみやすくなります。動かずにいると熱を生み出す筋肉が落ち、さらに体が冷えて、体は甘いものを欲する。この悪循環が、冬太りを招くんです」

 

こう話すのは、スポーツドクターで整形外科医の中村格子先生。では、なぜ体が冷えるほど、甘いものが食べたくなるのだろう。

 

「冬は体温維持のため、ケーキや和菓子、米やパン、餅などのエネルギー効率のいい糖質が好ましくなる傾向があります。体が冷えている人ほど、体温を上げるため手っ取り早くエネルギーに変わる甘いものや炭水化物を食べたくなるんです」(中村先生)

 

そこで今回、中村先生と、食事のエキスパートである管理栄養士の浅野まみこ先生の2人から冬ヤセの極意を教わった。

 

【1】甘いものが食べたいときは野菜やタンパク質を取る

 

「ビタミンやミネラルが不足すると、体は必要な栄養素を求める信号を出します。しかし、その信号を脳が勘違いし、糖質などすぐにエネルギーになるものを取るよう指令を出すのです。ところが、いくら甘いものを食べても、実際に足りないのはビタミンやミネラルですから、体は満足せず栄養を取る信号を出し続ける。甘いものを食べすぎてしまうのは、そのためです。甘いものがほしくなったら栄養バランスが崩れているサインだと理解し、ビタミンやミネラルの多い野菜や果物を摂取すると、甘いものへの欲求がやむんです」(浅野先生)

 

【2】4〜5杯の緑茶で「褐色脂肪」を活性化

 

「緑茶に含まれる茶カテキンを継続的に摂取すると、脂肪の代謝量が上がることがわかっています。さらに“ヤセる細胞”といわれる『褐色脂肪』を活性化させる効果があることも実証されています」

 

【3】「熱トレ」で代謝アップ

 

『ゆる熱トレ・タオルストレッチ』1.足を肩幅に開き、タオルを両手で肩幅に持って、上に上げる。2.ゆっくりと息を吐きながら上半身を横に倒し、元の位置に戻る。3.反対側にも同様に行う。体が温かくなるまでくり返す。

『じわ熱トレ・タオルランジ』1.両足を前後広めに開いて背をまっすぐに伸ばし、タオルを背中で縦に持つ。2.ひざがつま先より前に出ないように注意しながらひざを曲げて沈み込み、元の位置に戻る。これを5〜10回繰り返す。 

 

「毎日続けると継続的に筋肉が刺激され、熱を生み出しやすい体になります。私は冬は外での運動はほとんどせず、家の中でマメに動いたり、軽い運動をするだけですが、冷えとは無縁です」

 

そう話す中村先生は、冬でも白衣の下はノースリーブ!

 

「そもそも、冬太りをしている人は、着込みすぎていることが多いですね。厚着はすればするほど体を動かしづらくなり、運動量が落ちて、熱を生み出す筋肉も減少します。厚着は冷え対策としてはむしろ逆効果.何枚も着込むより、1枚でも暖かい機能性下着の上に、軽くて暖かい天然素材のセーターを着るなど、動きやすい服装がベターです」

 

体の中から熱を生み出し、軽い体で春に備えよう!

関連カテゴリー: