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「衣替えは、洋服をたくさん持っている人にとっては、必要なものと不必要なものを、見きわめるためのよいチャンスでもあります」

 

そう語るのは、整理収納アドバイザーの澤田真美子さん。そろそろ近づいてきた「夏物」をしまう時期。でも、いい加減にやると来年、後悔することに……。澤田さんは、まずクローゼットの中のものを全て出してしまうことを勧めているという。

 

「大変だと思うのでしょうが、スッキリとして使いやすいクローゼットづくりのためには、大切な工程なのです。おそらく、『あれっ、今年の夏はこの服は着なかったな』というものもあるはずです。ぜひ、着なかった理由を考えてみてください」

 

サイズが合わなくなっていた、ほつれができた、流行に合わない、飽きた……、理由はさまざまあるだろう。

 

「修繕が必要なものは、そのまましまってしまうと、また来年も着ない可能性が高いです。絶対に直してから収納してください。また『来年も着る可能性は少なそうだな』と、感じるものは思い切って手放しましょう」

 

澤田さんが推奨しているのは“8割収納”だ。

 

「ぎゅうぎゅうに詰まったクローゼットですと、衣類もダメージを受けやすいですし、お気に入りの服なのに、着たいときに見つからないこともありますよね。それに持っていることを忘れていて、似たような品を買ってしまうこともあるでしょう。8割収納にして、クローゼットの中身を把握することで、無駄遣いも格段に減りますよ」

 

不要と判断したアイテムはフリーマーケットで売ったり、ネットオークションに出品したり、友人に譲ったりとクローゼットから追放を!

 

「残すアイテムが決まったら、あとはしまうだけです。シンプルでわかりやすいのは“使用頻度”ごとに整理することです。よく着る服とほとんど着ない服など、使用頻度が異なるものが混在していると、とても探しにくくなります。そこで、クローゼット内をよく着る服を右側、たまにしか着ないものや、オフシーズンのものを左側と決めておけば、毎朝、右側の扉を開けるだけで、すぐに必要なものにたどり着くことができますよね」

 

翌年まで使わない夏物ワンピースや夏物掛布団などは、畳んで“使用頻度の低いもの”として、クローゼットの最上段へ保管するのがよいという。

 

「ほこりが付かないように、カバーをかけたり、ケースに入れたりすることが必要ですが、中身がよくわからないと、何年も放置されっぱなしということも起こります。透明なケースを使用したり、ラベリングをしたりしておけば一目瞭然です。クローゼットに、マスキングテープとペンなども収容しておけば、ラベルも貼り替えやすくて便利ですよ」

 

スッキリ収納で、お気に入りの夏アイテムは、また来年も活躍してくれるはず!

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