「洗濯は、単に衣服の汚れを落とすだけのものではありません。私たちの体から出た“厄”を洗い落とすという意味もあるのです」
こう話すのは、『邪気を落として幸運になるランドリー風水』(青春出版社)の著者であり、開運アドバイザーの北野貴子さん。風水の基本的な考え方は、「人間の衣食住すべてが、太陽、大地、風、水などの自然(環境)から影響を受けている」というもの。
「風水は開運環境学とも呼ばれています。その見方からすると、洗濯は、厄を洗い流してくれる“水”、気の通りをよくしてくれる“風”、そして“太陽の光”のパワーを取り込める、非常に効率のよい開運法なのです」(北野さん・以下同)
神社やパワースポット巡りをする人は多いが、それだけが開運法ではない。ふだん何げなくやっている家事だって、幸運を引き寄せるコツがあるのだ。
「洗濯物を干すことには、『風のパワーで気の通りをよくする』『太陽からエネルギーをもらう』という、2つの意味があります」
さっそく北野さんに運気を上げる洗濯物の干し方のポイントを聞いた。
■午前中の太陽の光に当てる
理想的なのは朝一番に干すこと。午前中、東南方向にある太陽からは、最大限のエネルギーを取り込めるからだ。
「朝、出かける前に干して、帰宅後に取り込んでも構いません。ただし、湿気は“陰の気”ですから、しっかり乾かしてから片付けてください。とはいえ、部屋干ししかできない方も多いでしょう。その場合でも、なるべく日光の当たる窓際に干しましょう。さらに風を通すため、扇風機やエアコンなどで“気”を循環させるといいですね」
もちろん、乾燥機を連日使う家庭も多い。
「乾燥機は風を通す仕組みの1つですから、一概に悪いわけではありません。ただし風水的には、週に1回でも、お日さまの光に当てる外干しを心がけてほしいですね」
■風の力を借りて干す
洗濯物は、洗ったらすぐに干そう。
「風の“気”を流す力を活用しましょう。ハンガーやピンチハンガーにつるすときは、洗濯物どうし間隔をあけ、風に揺れるように干すと、対人運がアップします」
また、太陽のパワーを効率的に受けるよう、肌に触れる下着など軽い素材を東寄りに、生地が重い素材ほど西寄りに干すとよい。
■洗濯グッズに開運カラーを
「洗濯ばさみやハンガー、バスケットなど、洗濯グッズに開運カラーを取り入れれば、さらに運気がアップ。グッズは100円ショップのもので十分です」
また、柔軟剤の香りも厄落としに一役かってくれるという。目的別の開運カラー&香りは次の通り。
【家庭運】開運カラー:ワインレッド/香り・濃厚で甘いフルーツ系
【健康運】開運カラー:赤/香り・フレッシュなフルーツ系
【美容運】開運カラー:緑、ゴールド/香り・爽やかなフローラル系
【金 運】開運カラー:黄/香り・オレンジなどシトラス系
【恋愛運】開運カラー:ピンク/香り・ライトなフローラル系
【仕事運】開運カラー:青、赤/香り・ウッディ系、スパイス系
※どの色にも白を加えると、その色を「育てる」という意味になり、さらに運気がアップするそう。
「フルーツ系、かんきつ系、フローラル系などさまざまな香りの柔軟剤がありますが、大切なのは自分が『心地よい』と感じる香りであることです」
これに限らず、運気アップのためには、自分が「気持ちいい」と感じることが、最も大切なことだという。
「よどんだ場所には、幸運は訪れません。“ゆる〜い風水”で構わないので、ぜひ続けてみてください」
日々の「気持ちいい」を大切に、洗濯物の干し方開運で運気を上げよう!