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片付けても片付けてもすぐに散らかってしまう。そんなご家庭でも、「決まりごと」を守りさえすればもう、そんな徒労感を味わわなくて済みますよ!

 

「“片付け”は、年末にするものだと思っていませんか? 年末は忙しいし、春に新しい生活が始まる可能性があるので、思い切った片付けに踏み切れません。衣替えや、子どもの進学・就職、夫の転勤などでライフスタイルが変わる春が一年のうちで、いちばん片付けに最適な季節なんです」

 

そう話すのは、これまで1,500件以上の散らかった家を片付けて、スッキリさせてきた整理収納アドバイザーの中山真由美さん。

 

「『片付け=捨てる』と思っている方は多いですが、それだけではありません。片付けとは、増えすぎたものの中から、現在の自分や家族に必要なものや、大切なものを“選ぶ”行為。それを、使い勝手よく収めるのが“収納”です。ですから、不用なものを手放してスペースができれば、必要なものを生かしやすくなるんです」(中山さん・以下同)

 

とはいえ、「せっかく片付けたのに1週間もしないうちに、また散らかった……」という苦いリバウンド経験をお持ちの方も多いはず。そこで、「リバウンドしないクローゼットの片付け術」の原則を、中山さんに伝授してもらった。

 

「収納スペースにものがギュウギュウ詰めになっていると、何が入っているか把握できず、『いま必要なもの』を取り出すこともできません。ですから、『今日はタンスのいちばん上の引出しだけ整理する』と、場所を限定し、中に入っているものをすべて床に出して並べることで、中身を見える化します」

 

次に、『ほぼ毎日〜数週間に一度は使っているもの(1軍)』『数カ月〜ワンシーズンに一度は使っているもの(2軍)』『1年以上使っていないもの(3軍)』に分ける。

 

「3軍は即ゴミ袋へ。『いつか使うかも』と、捨てるのをためらう気持ちはわかりますが、1年以上使っていないものは、私の経験上、これから先も出番はありません」

 

そして、1軍、2軍のオフシーズンの洋服は、クローゼットの端に。いま、よく着るものを中央にかける。コート、スカート、パンツなど種類ごとに分けてかけると、下の空きスペースがそろって、収納ケースを置きやすい。洋服がかかっていないハンガーは、ボックスなどにしまっておくと収納にゆとりが生まれる。

 

クローゼットの上段は、冠婚葬祭や季節物などを保管。整理ダンスにしまうシャツやセーターは、ブックエンドを使い、立てて収納すると、埋もれずに出し入れしやすい。普段使いのアクセサリーは、100均でも購入できるボードにつるすと便利。高級な宝石は、別の場所にしまうのがベスト。

 

「せっかく片付けても、またものを買うと、リバウンドの原因に。つねに収納スペースの7割に収まるよう“ゆる収納”を心がけて」

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