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片付けても片付けてもすぐに散らかってしまう。そんなご家庭でも、「決まりごと」を守りさえすればもう、そんな徒労感を味わわなくて済みますよ!

 

「“片付け”は、年末にするものだと思っていませんか? 年末は忙しいし、春に新しい生活が始まる可能性があるので、思い切った片付けに踏み切れません。衣替えや、子どもの進学・就職、夫の転勤などでライフスタイルが変わる春が一年のうちで、いちばん片付けに最適な季節なんです」

 

そう話すのは、これまで1,500件以上の散らかった家を片付けて、スッキリさせてきた整理収納アドバイザーの中山真由美さん。

 

「『片付け=捨てる』と思っている方は多いですが、それだけではありません。片付けとは、増えすぎたものの中から、現在の自分や家族に必要なものや、大切なものを“選ぶ”行為。それを、使い勝手よく収めるのが“収納”です。ですから、不用なものを手放してスペースができれば、必要なものを生かしやすくなるんです」(中山さん・以下同)

 

とはいえ、「せっかく片付けたのに1週間もしないうちに、また散らかった……」という苦いリバウンド経験をお持ちの方も多いはず。そこで、「リバウンドしないキッチン&冷蔵庫の片付け術」の原則を、中山さんに伝授してもらった。

 

【キッチン】

 

フライパンや油など、火を使うアイテムはコンロの下に。ボウルやざるなど、水を使うアイテムはシンク下に置くと、動線が短くなって片付きやすい。手の届く範囲でしまうと片付けがらくに。箸やフォーク・スプーン類は、家族分だけ残して、来客用は別収納にするとスッキリ。

 

また、毎日使う家族分のお茶碗やお椀は、透明な箱などに入れてワンセットにしてしまっておけば、食事のときにすぐ出せる。グラスなど同じ種類のものは一列に並べることで、ぶつかるのを避けられ、割れにくい。

 

「リバウンドを防ぐためには、『使用するものは、使う場所の近くに置く』のが鉄則。ダイニングテーブルに放置されやすい、水で飲むタイプのサプリメントなどは、かごにまとめてラベリングし、キッチンに定位置をつくりましょう。すぐに飲めて片付けの手間も省けるので便利です」

 

【冷蔵庫】

 

冷蔵室の下段は空けておき、残った料理を鍋ごと入れられるくらいのスペースを確保。味噌やだしなどは、ひとまとめにして透明の箱に入れ、味噌汁セットに。洋食なら、バター・ジャムなどを入れた朝食セットと共に用意しておくと、忙しい朝でも、そのまま出し入れできて片付けの手間が省ける。

 

「冷蔵庫の調味料など、よく使うものはラベルシールを貼り、透明な箱などにまとめて入れておきます。家族がそれ以外のものを入れるのを防ぐこともできます」

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