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「団塊世代が定年退職し、働く現場は人手不足。仕事が円滑に回らないなか、シニアの求人が増えています。とくにコンビニ、ファストフード、飲食店などのサービス業は、シニア女性の“仕事力”が求められているのです」

 

そう話すのは、シニアライフアドバイザーの松本すみこさん。今後、年金の受給開始を70歳に引き上げられることが予想されるなど、老後不安は高まるばかり。だが、老後の資金に不安を抱える人も働くことで心配は軽減していくそう。肝心の求人も60歳以上の女性に関しては、先行きは明るいという。

 

そこで、松本さんに60歳になっても“雇われる女性”になる”コツを聞いた。

 

「シニア女性が働くと、お金を稼げるだけでなく、友達や生きがいを得られます。しかし、その障壁になっているのが定年退職して家にずっといる夫という存在。世話をしないと生活できない夫をしっかり自立させることが必要です」(松本さん・以下同)

 

60歳を過ぎても“雇われる女性”になるためのポイントは、“夫の自立”だと松本さんは言う。

 

「夫に一本立ちしてもらうために、まずは、食事を自分で作れるようにすること。昼ごはんくらいは妻が作らずに“自分でなんとかして”と言ってみてはどうでしょう。自分で食べるものを自分で作ることは基本中の基本。それができれば、外に出ようという女性の足手まといになることもなくなります」

 

職場の仲間との協調性も重要だと言われるが……。

 

「男性と違って、女性は公園のベンチの隣に座った人と仲よくできるなどコミュニケーション能力に長けています。これは最大の武器なので、積極的に活用したいところです。ただし、人とのつながりが濃厚になると、逆に人間関係が煩わしくなってしまうことも。これまでの人付き合いの経験に磨きをかけて、ほどよい距離を保ったほうがいいでしょう」

 

主婦のなかには、社会人経験が少ないことで、働くことに二の足を踏んでいる人も少なくない。

 

「でも家事や育児などの経験は、それだけで立派なスキルなんです。家事代行や保育補助など、そのスキルを生かせる仕事は、これからもっと増えてきます。自信を持ってアピールすれば、雇いたいという会社は必ず見つかります。また、第二の人生の仕事は、やりたいことを優先したほうが、結果的に長く続けられます。ただし、自分がやりたい仕事は、そう簡単にはありません。まずは“苦手な仕事”や“やりたくない仕事”を選択肢から外して、それ以外の仕事を探すことから始めましょう」