「真のエリート」養成学校に学ぶ「頑張る子になる」家庭ルール
「真のエリート」養成を目指す、中高一貫の私立海陽学園(愛知県蒲郡市)は、全寮制の男子校だ。エリート養成の超名門イートン校(イギリス)をモデルに’06年に開校した。歴史は浅いが、今春、卒業した第1期生101人中、13人もの東大合格者を出した。記者は1泊2日で新1年生に密着取材。ここに、家庭でも実践できる「頑張る子になる」学園ルールを初公開しよう。
【朝は好きな音楽を聴いてリラックス・スタート】起床は午前6時30分。フロアには、若者に人気のバンドの曲が響いている。生徒のリクエスト・ソングだという。寝ぼけ眼で、ベッドに腰掛けてズボンをはいていた生徒も、BGMのおかげか、ネクタイを結ぶころにはキリッとßした表情に。
【個室には飲食物持ち込み禁止】生徒の部屋は4畳ほどの個室。ベッドと机、クローゼット、電話(着信専用)がある程度。学園では、個室は勉強と就寝が目的。飲食物の持ち込みを禁止して、生活のメリハリをつけている。飲食できるのはパブリック・ラウンジのみ。家庭なら、茶の間だけということだろう。
【漫画、携帯(スマホ)、個人のテレビ禁止】個室にはそれらを持ち込むことは禁止されている。テレビはパブリック・スペースにある1台だけで、視聴できるのは夜の自由時間のみ。個室にこもらず、生徒同士の触れ合いを活発化させる目的からだ。
【小遣い帳をつける】校内の売店では、ジュースやお菓子、ファッション誌を揃えている。現金は使えず、IDパスが財布代わり。毎月3千円程度の目標額を設定して、毎日小遣い帳をつけることになっている。小遣い帳は市販品で、1日に見開き2ページを使う。左ページはレシートの添付欄。目標額をオーバーしたら買い物禁止の罰も。
【1日のパソコン使用に制限を!】1人1台、ノートパソコンを貸与しているが、厳しい使用制限がある。使用は朝、夕方、就寝前の各20分ずつ。ネット接続はメールと学内の掲示板チェックのみ。モニターに向かうより、やはり他の生徒と接する時間のほうが大切だという教育方針からだ。