日本の夏を彩る花火大会。でも、あの人ごみはかなわないと、あきらめてしまっている人も多いはず。そこで花火写真家の冴木一馬さんに「ロケーションや雰囲気などを含め“これぞ日本の花火”と言える穴場的花火大会を教えてもらった。こちらは関西編。

 

《第58回おんぱら祭奉納花火大会》(奈良県桜井市)7月31日 19時半〜20時10分予定

「夏越えの大祓」の神事「おんぱら祭」の最後を飾るのが恒例の花火大会。「周囲に高い建物がないので、どこからでもよく見えます。とくに高さ約32mの大鳥居越しに見る花火は情緒があって格別です。また、ドラえもんやピカチュウなど、子どもが喜ぶ“型物”と呼ばれる花火がたくさん上がります」

 

《間人(たいざ)みなと祭》(京都府丹後町)7月25日 20時半〜21時半予定

大漁と海の安全祈願の神事に伴い開かれる祭り。「どこか昭和を彷彿とさせるのんびりとした打ち上げ方が心地よいですね。間人漁港のそばにかかる大間橋から見る臨場感は抜群です。高台の間人小学校なら、ゆったりと見ることができます」

 

《第44回たけの海上花火大会》(兵庫県竹野町)7月30日 20時〜21時予定

「『日本の渚百選』などに選ばれる美しい海水浴場から花火を見ることができます。海上に上がった花火が海面にも映りとてもきれい。水中花火と打ち上げ花火のコンビネーションが素晴らしいですよ。ゆったりと見たいなら、高台にあり竹野浜が一望できるジャジャ山公園がおすすめです」

 

《第10回串本まつり花火大会》(和歌山県串本町)8月2日 20時〜21時予定

「仕掛け花火がここまで目と鼻の先で見られる花火大会はそう多くはありません。間近で見るクライマックスの特大仕掛け花火は圧巻です。時間の流れがゆったりとした雰囲気は、小さいお子さん連れにはもってこいだと思います。ほかではなかなかお目にかかれない“地中海ブルー”色の花火に注目してください。ゆったりと見たい人は、打ち上げ場所の堤防の反対側にある大島港や田代港へ」

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