話題のスポットを、今年入社のミーハー女子編集者・オッティー(オタク歴10年だが新ジャンルにハマる速度には定評あり。最近は推し将棋棋士を決めかねている)が覆面潜入調査し、“どっちが萌える?“かを決めるこの企画。今回は、「へんてこ!?絵画展」です!
■上野・国立西洋美術館「アルチンボルド展」
野菜や動物を組み合わせた「寄せ絵」の天才といわれるジュゼッペ・アルチンボルドの日本初の大回顧展が、東京・上野の「国立西洋美術館」で開催中。
寄せ絵といえば日本では歌川国芳が知られていますが、アルチンボルドの作品は細部まで丹念に写実的に描かれているのが特徴。ユーモアと遊び心に満ちた作品約100点が堪能できました。
もともとは宮廷画家だったので肖像画も数展ほど展示。寄せ絵以外のアルチンボルドの画力にも非凡な才能を感じることができました!
■渋谷・Bunkamura ザ ミュージアム「ベルギー奇想の系譜展」
500年前のベルギーと周辺国では、空想でしかありえない事象を視覚化した絵画が発展したそう。中世から現代までの「奇想」ともいえる系譜をたどったのが、渋谷・Bunkamura ザ ミュージアムの「ベルギー奇想の系譜展」。ポスやマグリットなど30人の作家による約120点が展示中です。
目玉は日本初公開の『トゥヌグダルスの幻視』。死後の世界の拷問を描いた作品で、多くの人がその世界観にくぎ付けに。耽美でブラックユーモアにあふれたベルギー美術にふれられました。
【JUDGE!】アルチンボルド展は上下逆さでも鑑賞できる絵があり、寄せ絵の世界に引き込まれました。ベルギー奇想の系譜展も謎解き感覚で見る楽しさが。美術館慣れしてなくても楽しめる点で両者引き分けです!