東京五輪、改元…「イベント詐欺」危険性を荻原博子が指摘

今年はラグビーW杯、来年には東京五輪と大きなイベントが続く。そんなときには、イベントに便乗した詐欺が増えくる。詐欺の電話や郵便物が届いても、慌てた対応は禁物だそう。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。

 

イベントに便乗した詐欺で特に多いのがチケットに関するもの。たとえば、オリンピック振興会などもっともらしい団体名を名乗り、「東京五輪の開会式チケットを20万円で優先販売する」といった電話がかかってきます。高額なのでほとんどの方が断りますが、それもシナリオのうち。詐欺グループは別の業者を装って「優先チケットを35万円で買い取る」と第2の電話を入れます。

 

ここで「差額でもうかったのに」と悔しく思ったら、詐欺師の思うつぼ。数日後、再びかかってくるチケットの販売電話に従ってお金を振り込んでも、チケットは届かず、業者に連絡もつきません。

 

冷静になると、五輪の公式チケットはまだ発売前ですし、電話で優先チケットが販売されるのも怪しいとわかるでしょう。

 

いっぽう、チケット販売がすでに始まっているラグビーW杯には、「売り切れ間近」をうたい、高額なチケットを販売する闇サイトがあります。チケットを買おうとネット検索すると、さまざまなサイトが表示されますが、ラグビーW杯は公式サイトで購入したチケットでしか入場できません。

 

公式サイトの閲覧には、ID登録が必要です。ID不要のサイトは偽サイトと考えてよいでしょう。手を替え品を替え、詐欺は後を絶ちません。人はどんなに注意していても、ふとだまされることがありますから、電話機に防犯機能を持たせるとよいでしょう。

 

今お使いの電話に「防犯対策電話録音機」を取り付けるだけ。電話がかかったら、「防犯のために録音する」とアナウンスしてから、呼び出し音が鳴る仕組みです。

 

詐欺師は厄介なアナウンスを聞くと電話を切ってしまうので、呼び出し音もなりません。もし電話がかかっても録音されますから、あとから相談するときに使えます。

 

ただ電話ばかりでなく、最近は、郵便物の詐欺も増えています。

 

特に今は、改元に関するものが目立ちます。たとえば、全国銀行協会をかたって「改元による銀行法の改正に伴い、キャッシュカードの変更が必要」などと書かれた封書が送りつけられるというもの。改元によって銀行手続きが変わることはないので、ご注意ください。

 

また、「地方裁判所管理局」を名乗り、桐花紋が印刷されたはがきが届くこともあるようです。「訴訟最終告知のお知らせ」などと、あたかも裁判の被告になったように思わせることが書かれています。何事かと慌てて問い合わせをしたくなりますが、差出人に直接連絡してはいけません。

 

少しでも「おかしいな」と思ったら、まず消費者ホットライン(電話番号:188)に電話してみてください。

 

また、手元に大金を置かないことも対策のひとつです。出金しようと銀行に行くと、事情を聞かれ、詐欺だと気づくこともあるでしょう。金庫だと思って、お金は銀行に預けておきましょう。

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