写真:東京都「京葉交差点宝くじセンター」 画像を見る

花輪を飾り、夜にライトアップするのは、神様の目にとまってほしいとの“気合”がゆえ。当たるときは人も売り場も気合が違う。買うときは気持ちもアゲていかなきゃ!

 

「今年サマーで7億円が出て、また花輪を飾ることができました」

 

破顔一笑、こう語るのは東京都「京葉交差点宝くじセンター」の吉田誠一社長。その名のとおり、京葉道路沿いの交差点に立地。500メートル先からも見える大看板と、億が出たときに飾られる花輪でおなじみの人気売り場だ。

 

今年も1等・前後賞合わせて5億円のハロウィンジャンボが発売中(10月18日まで)。今回、本誌が注目したのは「京葉交差点」のように、さまざまなアイデアで、ひときわ目を引くド派手売り場。じつはいま、全国のド派手売り場から1等が続出しているのだ。さっそく、その億招きの秘訣を紹介していこう。

 

「ここは駅から遠くて不便。車に乗っている人に認知してもらおうと大きな看板にしたんです」

 

と、吉田さん。スポットライトも完備し、夜はライトアップされる徹底ぶり。

 

「ウチは’87年から総額73億円が出ています。こんなに当たりが出ているのは、この大看板がお客さんの目だけでなく、宝くじの神様の目も引き付けているからじゃないでしょうか」(吉田さん・以下同)

 

一方、花輪は吉田さんの母・ツヤさんの発案だとか。

 

「母が『花輪はおめでたいから、億が出たら、お客さんに告知する意味で飾ろう』と。’01年年末に億が2本同時に出たときは、花輪も2つ出しました」

 

残念ながら、そのツヤさんは今年4月に胃がんで亡くなった。

 

「店から億が出たのは3年ぶり。まさに母の置き土産。きっと母も空の上から花輪を見て、喜んでくれているでしょう」

 

売り場の気合がこもったド派手な外観。宝くじの神様も、つい立ち止まってしまうのかもしれない。

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