プロが選ぶ「自分も入りたい」おすすめケアハウス5選
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【さくらハイツ西五反田/ケアホーム西五反田】東京都品川区

 

「ケアハウスに入居する、と伝えたときに心配していた息子たちも、いまでは『自分も年を取ったらここに入れるといいな』と言ってくれています」

 

JR山手線・五反田駅から徒歩9分のこちらで暮らすAさん(78)は穏やかにこう話す。

 

一人部屋1DKの住まいは整頓され、「最近、介護予防に料理を始めました」というキッチンも奇麗に磨き抜かれており、まさに都市型ケアハウスの快適な暮らしといった風情。三度の食事が用意されるが、自分で作ろうと思えば、事前にキャンセルも可能だ。

 

Aさんは日々、読書や料理を楽しみながら、電車で社交ダンスにも通っているという。

 

もちろんAさんのように個人的な趣味が満喫できるだけではない。施設内の共用スペースでは多彩なクラブ活動が行われるなど、入居者同士の交流が盛んなのも大きな特徴。なかでも脳トレのような介護予防の講座は人気が高いという。さらに敷地内には、高齢者向けのコンビニとクリニック、そして真向いには介護型の「ケアホーム西五反田」があり、要介護になるとそちらへ移れるという点も心強い。

 

こうした施設の充実は、品川区と社会福祉法人さくら会、そしてミサワホームグループの株式会社マザアスとの三者協力運営のなせる業だが、もう一つ忘れてはならないのが技能実習生の存在だ。

 

「私の名前はフェラニダです。ジョグジャカルタから来ました」

 

広々とした共用スペースでのリハビリでは、一人の高齢者に複数の介護職による手厚い付き添いがあるが、なかでも元気に入居者の車いすを押す彼女の笑顔は、ひときわ空気を和ませてくれる。

 

施設長の橋本盾彦さんがジャカルタで面接をし、来日した技能実習生3人が、ここではムードメーカー的な役割を担っているのだ。そして、入居者もまた彼女たちをあたたかく見守っているという。

 

「うまく理解できない言葉もあるけれど、わからないことは上司だけではなく、入居者さんも教えてくれます。日本に来ることができてよかったです」

 

【ラポーレ駿河】静岡県静岡市葵区

 

こちらは豪華ケアハウスの代表格。平成8年の開業ながら古さを感じさせない館内は洗練された印象で、天井の高い食堂は重厚な色調のじゅうたん敷き。管理栄養士監修のもとで提供される食事は、高齢者の栄養バランスに配慮されているだけでなく、朝昼夜の各食が、指定の1時間半の時間内であれば自由に食べられるシステムとなっており、入居者には好評だという。

 

さらに大浴場は温泉を思わせるしつらえで毎日12〜22時まで入浴が楽しめる。

 

「入浴も食事も自由度の高い運用となっています」(職員の佐野さん)

 

居室は全室南向きで日当たり良好、無料Wi-Fiも完備。間近にあるバス停からは40分ほどで繁華街へのアクセスも可能で、周辺には関連の介護施設や病院もあるなど将来の安心度も高い。

 

「自然豊かな環境で日々の喧騒から逃れ、ゆったりした暮らしを送っていただくことができます」(同)

 

【ケアハウスすずらん苑】埼玉県蓮田市

 

最後に紹介するのは、自分流のスタイルで暮らしたい人に好評という、埼玉県蓮田市のこちら。

 

エントランスには「困りごとがあればご相談ください」と提示されており、入居者の不安や心配事には即対応してくれる。そんな安心感があるからこそ、入居者はアクティブな生活をすることが可能なのだ。

 

敷地内には駐車場が完備されており、マイカーを運転して出かけることも可能なほか、市内を巡回する専用のバスもあるので、外出する入居者や来客者の足回りには不自由がなさそうだ。

 

実際にバスを利用していた入居者たちからも「私はそろそろ免許更新なの」「買い物や映画へ行くならバスも楽よ」「子どもの家に行くときは運転していくのが便利」など、その利便性の高さは好評だ。

 

館内に入り居室を見せてもらうとウオークインクローゼットがあり、2人部屋はなんと65平方メートル。夫婦での入居でも気詰まりにならない広さだ。

 

さらに春には敷地内から桜並木が眺められ、レストランからは富士山を望むこともできるなど、暮らしに潤いをもたらしてくれる要素が満載。アクティブ派からインドア派まで、まさに幅広いニーズに応じた施設となっている。

 

「ケアハウスは福祉事業ですから運営する方の情熱がなくては成り立ちません。理事長さんは志の高い方なので安心して生活できると思います」(畠中さん)

 

「女性自身」2021年5月4日号 掲載

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