冷蔵、加熱で死なない菌も…梅雨の食中毒を防ぐ5つの方法
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「食材に菌を《付けない》ための基本は食品を扱う前に手指を洗うこと。また、肉や魚の保存時は、ラップや食品保存袋で包み、ほかの食材に汁などが付かないように。《増やさない》ためには細菌が繁殖する環境に食品を置かないこと。食材はなるべく早く食べるか冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。同時に詰め込みすぎを避けること。そして殺菌・消毒で菌を《やっつける》。多くの細菌は75度以上で1分加熱すると死滅しますから、食材の中心まで火を通しましょう」

 

巣ごもり生活では、デリバリーやテークアウト、家庭での作り置きを活用する機会が多くの家庭で増えている。これらに潜む食中毒リスクについて、小西先生はこう注意を促す。

 

【1】スーパーの総菜

 

「総菜は早く食べるか、購入して帰宅後すぐに冷蔵庫に入れること。加熱できるものは食べる前に電子レンジで温めるなどしましょう」

 

朝に買ってきたら昼には食べるつもりで。

 

【2】コンビニのホットスナック

 

「コンビニのホットスナックなどは割って火がきちんと通っているかを確認し、できるだけ早く食べてください」

 

【3】ウーバーイーツなどのデリバリー

 

最近利用する人が増えている、玄関先などでの“置き配”にも気をつけたい。

 

「外に放置するのはNGです。調理から1時間以内に。厚労省が飲食店に宅配食品に関する食中毒防止の指針を出しているので、それを守っている飲食店から購入するとリスクを減らすことができるでしょう」

 

【4】作り置きおかず

 

家庭での作り置きや弁当にも危険が潜む。

 

「作り置きはできるだけ早く食べましょう。冷凍保存でも、1週間以内には食べ切りたいところです。調理後、粗熱を素早く取って冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。ボウルに氷水を張って冷ますなど、急激に冷やすことがカギです」

 

【5】お弁当

 

「お弁当では、夏場は前日のおかずは再加熱する、水分の多いものは避ける、加熱したものは粗熱を取って入れる、が鉄則です」

 

梅干しや抗菌シート、保冷剤も活用しよう。

 

このほか、買い物時には保冷バッグを利用、肉や魚は帰宅後すぐ食品保存袋に分けて冷蔵庫や冷凍庫に入れる、調理器具は殺菌する、といった心がけも大切だそうだ。

 

新しい食事のスタイルの中に潜むリスクに気をつけながら、巣ごもり生活での食事を楽しみたい。

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