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外出先でスマートフォンやモバイルバッテリーなどの電子機器が“電池火災”を招くことがある。充電式のリチウム電池が原因だが、近年増加しているトラブル事例であり、製品評価技術基盤機構(NITE)には次のような報告もされている。

 

《かばんに入れていたモバイルバッテリーが発火し、製品と周辺を焼損する火災が発生した》

 

発火した原因は、リチウムイオン電池の中に入っている電解液。危険物に該当するものだ。

 

「破裂したときのエネルギーも強く、発火につながることもあります。リチウムイオンのパック型電池は外からの衝撃に弱いため、ズボンのお尻側のポケットにスマートフォンを入れたまま尻もちをついてしまっただけでも熱くなったり、ひどいと火を噴いたりすることがあります」(東京消防庁予防部調査課課長補佐の小清水雄二さん)

 

なんと犬がパック型電池をかむことによる衝撃でも、発熱・発火の危険があるというから気をつけたい。

 

モバイルバッテリーに関する相談は消費者庁でも増加しており、同庁は《製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しないようにしましょう》と警告している。

 

ますます暑くなるこれからの時季、いっそうの注意が必要だろう。発熱や発火の危険は、夏になるとよく見かけるあの便利アイテムにも。

 

「携帯するタイプの扇風機で、リチウムイオン電池が内蔵されているものは注意が必要です。落としてしまったときに異常に発熱していたり、膨らみがあるなど変形してきたりしたものはすぐに使用をやめてください。ネット通販での購入品など、商品に関する問い合わせが製造事業者や輸入販売業者にできないような粗悪なものを避けることも、トラブルを防ぐことにつながるでしょう」(前出・小清水さん)

 

外出時に便利な充電式機器も使い方次第で思わぬ発熱・発火を引き起こす危険がある。

 

正しい使用、こまめなメンテナンスを心がけ、トラブルを事前に防ごう!

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