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「アメリカでは、多くの企業が社員の資産運用をサポートする確定拠出型年金制度を導入しているんですよ。僕も社会人になったときに始めて、“安全かつ分散された”投資をこれまで続けてきました」

 

そう語るのは、お笑い芸人であり、IT企業の役員でもある厚切りジェイソンさん(35)。「現在も毎月末、向こう2年分の生活費を手元に残し、それ以外はすべて投資に回す」という彼に、投資と節約の観点から「初心者でもわかるマネー心得」を教えてもらった。

 

「まず投資についてですが、僕は個別の銘柄の株にではなく“分散”になるインデックスファンドに毎月、積立投資しています」

 

「インデックス」は市場の動きを示す指標や指数のこと。「ファンド」は、複数の銘柄の株式などが1つのパックとして詰め合わされた投資信託のこと。

 

つまりインデックスファンドは、インデックス(株価の上下)と連動する投資信託のことで、手数料が安く、リターンは少ないがリスクも少なく、少額で複数の企業に分散投資ができる。アメリカの優良企業500社の株価を指数化した「S&P500」や、日本では東証一部2194全社の株価指数「TOPIX」が有名だ。

 

「たとえば、アメリカの企業500社ほどで構成されている『S&P500』のインデックスファンドの場合、この20年間、年間利回りが6%を下回ったことがないんですよ。昨年“コロナショック”でいったん暴落しましたが、そこで売らずに待っていたら、損失どころか3割増えました。大事なのは長期で持つこと。僕は、一度買ったら一生売らないつもり。売らなければ税金も手数料も不要だし、投資は放っておくのがいちばんです」

 

お金でうれしい思いをした最初の記憶は、子ども時代にさかのぼる。

 

「お小遣いを金融口座に入れておいたら、何もせずに利子が5%ついて。それに対して、今の日本は何? たとえ数千万円の預金がある人でも、利子は数十円って。やめてあげてくれ~(笑)」

 

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