■冬本番前に見直したい電気代のポイント7
【1】電力の契約先を変更する
電力会社を替えるだけで電気代を年10%ほど下げられることも。居住地や生活スタイルに合わせ、自分に合ったプランを選ぼう。
【2】契約アンペア数を「40」に変更する
アンペア数が下げられるのなら、子どもが独立しても契約当時の60アンペアのままではムダ。アンペア数を下げることで、年1万円の削減も。
【3】エアコンの動作環境を整える
フィルター掃除で6%の節電に。設定温度は20度で、ファンで部屋全体に空気が流れる工夫を。古いエアコンは買い換えの検討も。
【4】極力リビングで「ウォームシェア」
家族がそれぞれの部屋で過ごさずに、ひとつの部屋で過ごして暖房を共有。テレビや照明の節電にも。マットを敷いて底冷え対策を。
【5】照明をLEDに変える
長時間使用するリビングの照明はLEDに。価格は高いが節電効果が高い。短時間しか使用しない廊下などは電球型蛍光ランプでも十分。
【6】家電の保温機能を使わない
冬に多用しがちな炊飯器や給湯ポットの保温機能、暖房便座は電気料金アップのもと。お湯を使う際は電気ケトルが節電の面では◎。
【7】在宅ワークは「ウォームビズ」で
暖房の設定温度を上げる前に着込む。特に首、足首、手首の「3つの首」を温めると効果的。食事も鍋物など体を温めるものに。
「5年前に始まった電力小売りの全面自由化で、電気の小売業への参入が認められ、現在は好きな電力会社を選ぶことができます。たとえば私が今住んでいるマンションが契約している小売事業者(新電力)は、電気料金が一般的な料金より10%割安になっています」
東京ガス、ENEOSなどエネルギー関係の会社以外にも、auやソフトバンク、楽天なども“新電力”に名を連ねる。
「インターネットで申し込んだり、クレジット決済だったりと、これまでの電力会社との付き合い方とは異なる部分もありますが、契約する電力会社を切り替えても、今までどおりに電気は使うことができます。電気代が安くなるだけでなく、ガソリン代や定期代などが割引になるなどのサービスがある会社も。ライフプランに合った電力会社を見つけて切り替えることで、値上げ分をカバーできます」
資源エネルギー庁によると、自由化以降、今年3月までの時点で電力会社を切り替えた家庭は20.2%。じつに8割の家庭ではまだ電気代を下げられる可能性があるとも考えることができる。契約アンペア数の変更も、一度の切り替えで毎月の費用を抑えることができる手段だ。