■「ウォームシェア」を家族で心がけたい
とはいえ、いきなり契約内容を変えるのはハードルが高い、と思う人もいるだろう。
「冬場にフル稼働するエアコンの動作環境を見直しましょう。いまのうちにフィルター掃除など手入れをきちんとしておくことも、節電につながります。“窓対策”も重要。窓ガラスを通して温まった空気が逃げて、外の冷たい空気が入り込んでいるため、厚手のカーテンをすき間なくすることで暖房効率が高くなります。また、天井付近にたまった暖かい空気を部屋全体に流すように、サーキュレーターやファンを利用するのもコツです」
冬場に活躍する家電は何かと電気代を食ってしまいがち。省エネのタイプに買い換える、こまめに電源をオフにする、待機電力を消費しないように充電器のプラグを外すなど、基本的な節電アクションも、確実に電気代を減らせるという。
「ゲーム感覚でやることがうまく続けるコツです。電気代が下がった明細書をスコアに見立てて、家族で取り組んでみてはどうでしょうか」
紙で明細が発行されなくなってから、月々の料金をチェックしていないという人も、ウェブで確認して、いま一度家庭の電気代ときちんと向き合ってみよう。
さらに外出控えや巣ごもりが増えるなか、「ウォームシェア」を心がけたいと丸山さんは話す。
「それぞれの部屋で暖房を使用すれば、電気代は高くなってしまうことに。リビングに家族みんなが集まり、暖房だけでなくテレビや照明なども共有して、電力消費量のカットにつなげましょう。温かいお鍋などを家族で食べれば、コミュニケーションも深まりますよね。電気代の節約だけなく、電力需要のひっ迫も防ぎます」
値上がりが続く電気代、ムダを洗い出して冬の家計を守ろう。