■「昭和レトロ」アイテム5,000点のコレクターが語る魅力とは
「’80年代グッズのなかでも、OSAMU GOODS(R)は私にとって別格です。原田先生の世界観や美学が貫かれた特別感、専門店でしか買えないブランド感、価格帯も高くて親におねだりして買ってもらう高級品で、あこがれのグッズでした」
そう語るのは、昭和レトロアイテム5,000点のコレクターで「昭和的ガーリー文化研究所」所長・ゆかしなもんさん。
「中2のときクラスで2人だけファンクラブに入っており、『OSAMU GOODS(R)のセンスのよさを知っているのは私たちだけだよね』と話していました。いま思えば上から目線なのですが(笑)。いま街で20代の女のコがOSAMU GOODS(R)を持っているのを見ると、私が訴えてきた“OSAMU GOODS(R)のかわいさは永遠だ!”という確証を得た気がして、とてもうれしくなります」
そんな“OSAMU GOODS(R)の歴史を年代別に解説していく。
【’70年代の特徴】
初登場の’76年~’80年代初頭までは「スライスドアイ」という、目に切れ込みが入り、光が表現されているイラストが主流。全体的に細い描線でジルとジャックの雰囲気も現在とは若干異なる。
【’80年代の特徴】
イラストは徐々に簡略化された。’85年前後に発売されたスクールバッグは女子中高生の間でブームに。当時はスクールバッグを学生かばんのサブバッグにして持つのがおしゃれだった。
【’90年代の特徴】
’90年代には、よりシンプルでポップなイラストが増え、専門メーカーとの共同制作グッズも多い。人形などのレアな立体グッズも発売された。
【’00年代の特徴】
’76年~’90年代まではマグカップやお弁当箱、ステーショナリーといった日常使いの小物が多かったが、’00年代~現在は、メーカーとのコラボグッズが増え、衣類も登場してきた。
懐かしいのにどこか新しい。OSAMU GOODS(R)の魅力は語り継がれてゆく。