先日発表された「2021ユーキャン新語・流行語大賞」にはSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)やNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)という英略語がノミネート。しかし、これらの略語に対し「なんのことだかさっぱりわからない!」という声も多く見受けられた。
長い言葉を省略する際には便利なこともある英略語だが、それは相手と共通の認識があっての話。一方的に使われ、戸惑ったことがある人も少なくないだろう。
そこで今回、編集部では使われてイラッとしたりモヤッとした経験がある英略語についてアンケートを実施。回答数の多かったものや、意外な意味を持つものを紹介したい。
■ASAP、PCB、PJ、SM……職場で遭遇するイキった英略語
モヤッとする英略語に遭遇した場所として挙げられたのは「SNS」が最多の45%。その次に多かったのは「職場(38%)」だった。業務効率化のために略語をつかっているケースが多いようだが、あらぬ勘違いをうみ、逆効果になっている例も……。
【ASAP】
意味:As soon as possibleの略語で「可能な限り早く」
「職場で“アサップ”(本来の発音は「エイサップ」なのに)を乱発しては急かす人がいた。本当に急ぐのなら具体的に期限を示すべき。こういう横文字の略語を乱発する人ほど実は仕事ができないと思った」(60代/男性)
「以前外資系ホテルに勤めていたときに上司がよくASAPで!と口頭で言っていました。わざわざ略さなくても……となんだかモヤモヤしながら聞いていました」(30代/女性)
「至急でいいじゃないか」(40代/女性)
【PCBP】
意味:Please call backの略語で「電話の折り返しをしてください」
「確かに日本語で書くよりも早くてお手軽だと思いますが、なかなかみんなが理解できるような略語ではないので使いどころが難しいな…と感じました」(30代/女性)
【PJ】
意味:Projectの略語で「プロジェクト」
「最初は下着の会社だと思っていたので、聞いていたら恥ずかしい思いをするところだった!と嫌な汗をかきました」(30代/女性)
さらに、業界用語や社内用語として使われているものにとどまらず、“独自”に略語を生み出す人もいるよう。アンケートにはこんな叫びも寄せられた。
「上司からSMしようと言われた。そのままの意味しか思い浮かばず……。Short Meeting(短時間の打ちあわせ)のことだそう。普通に言ってほしい」(50代/女性)