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電気・ガス料金の高騰が、年を越えて続きそうだ。’22年1月分の標準的な家庭の電気料金は、東京電力が前月より146円上がって7,631円。1年前より1,300円以上もの値上がりだ。また、北海道電力や沖縄電力では8,000円を超えている。ガスでは東邦ガスがもっとも高く113円上がって6,270円。大手電気・ガス全社そろっての値上げは、5カ月連続となった。

 

そんな、高騰が続く電気・ガス料金の節約方法について、経済ジャーナリストの荻原博子さんが教えてくれたーー。

 

■電気の基本料金はアンペアで決まる

 

値上げの原因は、液化天然ガスなど原料価格の上昇です。ただ、しばらく変わる見込みはなく、東京ガスの内田高史社長は「今後半年程度は続くだろう」とコメント。これから長期戦で省エネに取り組まねばなりません。電気・ガスの節約術を見ていきましょう。

 

12月は大掃除をする家庭も多いでしょう。大掃除で窓を拭いたら、断熱シートを貼って冷気をシャットアウトしましょう。エアコンのフィルターも掃除を。エアコンフィルターは月1〜2回掃除すれば、年約860円の節約になります(資源エネルギー庁・以下同)。

 

昭和の暖房器具もおすすめです。エアコンや床暖房などで部屋全体を暖めるより、必要な分だけ局所的に暖めるホットカーペットやこたつが安上がり。ホットカーペットはより狭いサイズが省エネには効果的で、3畳用より2畳用のほうが年約2,430円安くなります。

 

とはいえエアコンは欠かせませんが、設定温度は20度を目安にしましょう。設定温度を21度から20度に1度下げただけで、ひと冬約1,430円の節約に。その分、服で調節し、特に首・手首・足首の“3首”を温めて。

 

また、電気料金の仕組みを知ることも節電に役立ちます。

 

まず電気の基本料金は、契約アンペアによって変わります。契約アンペアが大きいと同時にたくさんの電力を使えますが、子どもが独立し家族の人数が減ると、同時に使う電力量も少なくなるでしょう。契約アンペアを下げて基本料金が下がれば、節約効果がずっと続くのでおすすめです。

 

次に、使用量に応じて払う電力量料金は、段階的に「単価」が変わります。使用量の少ない第1段階は安く、使用量が増えるにつれ第2段階、第3段階と単価が上がります。電気の使用量を第2段階までに抑えると、比較的安い単価の電気で済むので、使わない電気器具のプラグを抜く、誰もいない部屋の照明を消すなど、使用量を減らす努力をしましょう。

 

いっぽう、ガスの節約はお風呂がポイントです。追いだきの回数が多いとガス代がかさむので、家族が間をあけず、さっさと入りましょう。電気やガスの契約会社を見直す、電気とガスのセット契約にするなどもかなり効果的です。

 

なにより家族仲よくひと部屋で過ごすことが、省エネにも有効です。コロナ禍で傷んだ家計を守るために、家族みんなで、小さな省エネを積み重ねていきましょう。

経済ジャーナリスト

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