■“心の乱れ”を招かない1万円札の収納法
そんな市居さんが「お金の漏れ出す財布」への処方箋5を教えてくれた。
【1】お札の向きをそろえて入れる
「お札の向きをそろえて入れられるときは自分の心に余裕があるとき。お札の向きと種類をきちんとそろえておくと、お金を大切に使おうとする意識が芽生えます」
【2】1万円札は財布の手前に入れる
「お財布を開いたとき、いちばん最初に目に入る手前の位置に1万円札を入れます。お金は小さくなるほど気軽に使ってしまいやすい。いちばん大きな1万円札を手前にしておくと、これはこのまま崩さずにおこうという自制心が自然と生まれ、浪費を抑える効果が」
【3】クレジットカードは1枚にする
「冒頭のチェックリストで、クレカ生活がOKな人でも、財布に入れるクレカは1枚が原則。複数のクレカを同時に使用すると、どのカードでいくら使ったのか把握が難しくなり、使いすぎの原因に。過去半年間でいちばん使用頻度が高かったカードに絞り込むことで、支出が明確になり、生活費の全体像が一目でわかります」
【4】銀行のキャッシュカードを財布に入れない
「財布にお金がなくなって、銀行のATMに駆けこんで、ムダな時間外手数料を支払った経験はありませんか。これを防ぐために、財布には銀行のキャッシュカードを入れないようにします。カードは家に置いておいて、お金は月に一度、日を決めて、その月の予算額を下ろすようにしてください。気軽にお金が下ろせないと、財布の残金が気になって、余計な買い物をしにくくなります」
【5】緊急用の三つ折り1万円札を入れておく
「いざというとき、クレカやキャッシュカードが財布にないと不安という人もいるでしょう。そうした人は、緊急用に1万円札を三つ折りにして、財布のカード入れの奥に忍ばせておくこと。ふだん、目に入らないので、使ってしまうリスクも小さく、おすすめですよ」
こうして財布を整えたら、お金の浪費を招く心の乱れの直し方も教わっていこう。