■ワクチン接種やPCR検査の陰性結果が必要
「Go To」再開は5月以降になる見込み。そのため、4月の旅行は県民割を活用したお得な旅を考えたいと宮内さんは話す。
「旅先を決めたら、目的地の市区町村のホームページを確認したり、観光協会に問い合わせてみましょう。独自の観光キャンペーンを実施している自治体があり、なかには県民割と併用できるケースも。たとえば『北海道・東北』ブロックの人が、北海道旭川市に旅行する場合、『どうみん割』と旭川市の宿泊施設の宿泊が3,000円引きになる『あさっぴー割』とを併用できます。この時点で夫婦2人で旅行した場合、実質2万円おトクになる計算に。ここに、1万2,000円で在来線特急などが6日間乗り放題になるJR北海道の『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』を組み合わせれば、かなりお得な旅が実現できるでしょう」
今後、割安なキャンペーンが続々と実施されると宮内さんは予測する。さらにこんな“ウラ技”も。
「宿・ホテル予約サイト『じゃらん』でも県民割を一部取り扱っています。予約する際に、クレジットカードで事前決済すると、約2カ月後に、じゃらんで使える10%のポイントが還元されるので二重にお得です。利用期間が1カ月と短いのですが、旅好きな方なら十分活用できるでしょう」
そんな県民割は、原則、ワクチンの3回接種かPCR検査などの陰性証明が利用の条件になる。基本的な感染対策は、いまや旅行者のマナーともいえるだろう。
国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一先生はこう語る。
「旅先であっても、新型コロナ対策の基本は『マスク着用』と『長時間の3密回避』です。とはいえ、私たちとコロナとの付き合いはすでに2年以上になり、どのようなシーンで感染リスクが高まるのかは判断できるはず。人影のまばらな屋外ではマスクは不要だし、換気のきいた温泉や露天風呂などであれば感染リスクは低い。もちろん、人気観光地など混雑したところでは正しくマスクの着用を。そんなメリハリのある対策が求められます。いつまでも気を張り詰めていては、心身にいい影響がありません。基本的な感染対策を心がけたうえで、旅をしっかり満喫しようと思うことも大切です」
この春の行楽シーズンは、県民割と自治体キャンペーンをフル活用して、お得な旅に出かけよう♪