【メニュー例】食費は1人あたり156.3円増加する/日

 

 

■スーパーで特売野菜から買うのはNG!

 

この食費負担を少しでも減らす方法はあるのだろうか?

 

和田さんによると、食材を安く買うことも重要だが、“食品ロス”をなくすことこそが、節約に大きな効果をもたらすという。

 

「食品ロスの約5割は野菜。これに果物を合わせると約7割になるといわれています。野菜や果物はしなびたり、傷みやすくて足が早い。まず、余分に食材を買わないことを意識しましょう」

 

そこでポイントとなるのが、買い物をするときの順番だ。

 

「スーパーなどに行くと、入口付近に野菜や果物が特売品として並べられていて、すぐにカゴのなかに入れてしまいがちですが、これが無駄な買い物につながります。まずここは素通りして、肉や魚といったメインの食材を決めてから、最後に付け合わせなどで必要な野菜をカゴに入れる。買い物の順番を変えるだけで余分なものを買うことが減るため、節約と同時に食品ロスも減らせます」

 

さらに、お酒類やインスタント食品などの、値上がり前の“買いだめ”はやめたほうがいいと、和田さん。

 

「たとえば、缶酎ハイなどを箱買いでストックしておくと、ついつい“もう一缶だけ”と、飲んでしまいがちです。カップ麺やお菓子なども同様で、余分に置いてあると、それほど食べたくなくても、ちょっと小腹がすいただけで“食べようかな”という気になってしまいます。消費が増えると、結果的にまた買い足すことになる。買い置きは一見お得なようで、食費の支出を大きくする可能性があるため、注意が必要です」

 

ふだんの買い物習慣を見直して、値上げの波を乗り切ろう!

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