「つっぱり棒が『ガッシャーン!』と落下する残念な事故を少しでも減らしたい、そう考えて2019年11月に立ち上げたのが『つっぱり棒研究所』なんです」
こう語るのは、75年に日本で初めてつっぱり棒を商品化した大阪の日用品メーカー・平安伸銅工業の3代目社長・竹内香予子さん。彼女は自らを“つっぱり棒博士”と称し日々、さまざまなメディアで自社製品はもちろん、他社のものも紹介しながら、つっぱり棒の魅力を精力的に伝えている。
そして、竹内さんたちが作った「つっぱり棒研究所」が認定しているのが「つっぱり棒マスター」。
「そもそも、落下事故の多くは、つっぱり棒を正しく設置できていないことが原因。そこで、1人でも多くの人につっぱり棒の正しい使い方を知って欲しいと考え、研究所では2020年から、つっぱり棒に関する専門知識を有する認定資格が得られる『つっぱり棒マスター認定講座』を開講してきました」
これまで、整理収納アドバイザーなど暮らしに関わるプロや、興味がある人たち200名以上の“マスター”を輩出した認定講座。
今回はそんなつっぱり棒マスターたちから寄せられた、つっぱり棒の新たな使い方の例を紹介しよう。
【洗面台脇のデッドスペースに棚作成】
洗面所の壁と洗面化粧台との間にあった12センチほどの隙間。ここに、つっぱり機能のあるDIYパーツ「LABRICO(ラブリコ)」を使って棚を自作したのは、収納プランニングやインテリアコーディネートの仕事をしている内山ミエさん。
「DIYもお得意の内山さん。今回はご自身で用意された木材に、手軽につっぱり機能をプラスできるDIYパーツ、ラブリコの『2×4アジャスター』で、おしゃれな棚を自作されました。ホームセンターなどで木材は注文の長さにカットしてもらえます。でも、ここで注意してほしいのは設置サイズを正確に測ること。木材が長過ぎてもハマりませんし、短いと、つっぱり機能がきちんと効かずに棚が倒れるなど、事故のもとに」(つっぱり棒博士)
【ヒールを引っ掛け収納】
関西で整理収納アドバイザーとして活躍中の小野田亜由美さんは、下駄箱の奥につっぱり棒を設置。普段、あまり履かない冠婚葬祭用の靴などのヒールを引っ掛け収納している。こうすることで、収納できる靴が増えたのはもちろん、一目で靴の位置がわかるなど、メリットは大だとか。
「下駄箱の奥の壁面を使って収納量を倍増することができるアイディアです。ただ、小野田さんが使っているのはバネ式の突っ張り棒。バネ式は正しく取り付けないとズレ落ちることがあります。設置場所より長めにセットしたつっぱり棒をギュッと押し込みながら、壁面に対して垂直に取り付けることが肝要です」(つっぱり棒博士)
洗面台周辺の収納しづらい細々した美容アイテムや、地味に場所を取るハイヒールもスッキリこの通り。まるで収納スペースが何倍にも広くなったように感じ、見た目も綺麗にまとまる。
新たなつっぱり棒の魅力を知って、ぜひお家に取り入れてみて!
【INFORMATION】
あなたもつっぱり棒マスターになれる♪
つっぱり棒マスター認定講座note版
https://note.com/tsupparibou_lab/n/n1eb406cb4473