■まとめ買い・定期便を活用する
値上げ実施前に買っておくまとめ買いには、「商品ごとに向き不向きがある」と話すのは柏木さんだ。
「まとめ買いが有効な品物の原則は『消費期限が長い』ものや『かさばらない』もの。ビールなどの箱買いは、製造日から時間がたつと鮮度が落ちることがあります」
ビールのほか、トイレットペーパーなど場所を取るものは「定期便」を利用するのがよいそうだ。
「アマゾン、楽天などのECサイトの定期便や、各メーカー独自の定期お届けサービスもあります。私は化粧品も定期便で購入していますが、使い切るスパンで配達されるのが理想。1カ月で使い切るのか、3カ月なのか、自分のペースをきちんと把握しましょう」
■還元より割引を重視する
お店が掲げる「50ポイント付与(還元)」と「50円値引き(割引)」では、その価値が大きく異なる。
「『50円値引き』はその時点で現金50円分の得になりますが、『50ポイント付与』は次回購入時に初めて使えるサービス。『値引き』品を買うほうが『ポイント付与』より価値は高いです」(加谷さん)
「ポイント付与は、リピーターを増やすというお店側のメリット。買う側は必ずまた行くお店でないと意味がないのです」(柏木さん)